#1_私の投資手法_ファンダメンタルズ
ご覧いただき、ありがとうございます
サラリーマン投資家のひろです
自己紹介編に続き、ファンダメンタルズ編を書き記していきたいと思います
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ファンダメンタルズ分析とは
さて、ここからファンダメンタルズ分析についてお話させていただきます。
まずは、私が考えるファンダメンタルズ分析についてですが
私は、ファンダメンタルズ分析を適正な価値を求めることと考えています。
企業価値、EPS問わず、各社を比較検討するためには、適正な価値を求めることが必要になると考えているからです。
イメージとしては、価格の拠り所が必要という感じでしょうか。
ここで、重要な点は比較検討ができるという点です。
適正で完璧な数字は存在しません。
株価を求める上では特にそうだと私は考えています。
株価は一般的に以下の式で表されます。
EPS(一株あたり利益)×PER(株価収益率)=株価
EPS(一株あたり利益)は、会社の業績によって数値が決まります。
株価もその瞬間の値が数値で決まりますが
PER(株価収益率)については比較するしかありません。
過去平均や業種平均、同業他社PERとの比較です。
例えば、株価3000円でEPSが100(A社)と200(B社)の企業があったとします。
これらは同業他社であるとした場合、PERは3000円÷100=30(A社)と3000円÷200=15(B社)になります。
現実にはなかなか存在しないシチュエーション(サプライズの本決算発表後など)ですが、PERが15倍のB社はA社の30倍近くまで株価が上昇する可能性があります。
つまり、株価で表現するとEPS:200×PER:30=6000円近くまで上昇する可能性があるのです。
よくPERは市場参加者の期待値だといった表現がされますが
そういう意味においても、”比較”になります。
A社よりもB社の方が期待値が高いという意味での比較です。
長くなりましたが、このように比較検討を行うために適正な価値を求める必要があるということです。
さて、ここまではよろしいでしょうか?
ファンダメンタルズ分析は、比較検討をするために適正な価値を求める必要があるから実施するということをお伝えしました。
適正な価値を求める方法について
ここからは、適正な価値を求める方法についてご紹介いたします。
適正な価値を求める方法は複数あり、また一番良い方法というものも特別ありません。
以下に、私が実践した方法を紹介させていただきます。
・適正価値を求める方法
①_ファンダから株価を求めるDCF/FCF
②_ファンダから経営の効率性を求めるROE/ROIC/WACC
①については、理論的に非常にロジカルで理解しやすいのですが、将来価値を考慮する際の割引率の設定が難しく、各社一律に処理ができません。
また、個々に設定するとなると少しの認識(解釈)のズレで、結果として算出される株価は大きく異なります。
さらに、金融業をしていると…
ということで、私の手には余るので、いまは参考程度に計算し利用しています。
※DCF法については、ここでの解説は割愛させていただきます。後日、機会があれば記事に仕上げたいと思います。
上記のような背景から、私が銘柄選定時に主力で使用しているのは②の各指標になります。
ここでは、具体的な算出方法よりも考え方を中心にご理解いただけると幸いです。
まずは各定義から明確にしていきます。
ROEとは、自己資本利益率のことで、各所から調達したお金を元手に企業がどれだけの利益を上げたのかを数字で表現したもの
ROEの計算式:当期純利益÷自己資本×100%
ROICとは、投下資本利益率のことで、各所から調達したお金に対して、どれだけ効率的に利益を上げることができたかを数字で表現したもの
ROICの計算式:NOPAT÷投下資本=(営業利益×(1-実効税率))÷売上高×売上高÷(有利子負債+株主資本)
この中で、前半部分(NOPATに相当する部分)は営業利益率と表現され、本業の収益性を測定する指標になります。
また、後半の部分(投下資本に相当する部分)は投下資本回転率と表現され、調達した資金がどれだけ効率的に売上高を生み出しているかを測定する指標になります。
WACCとは、資本コストの代表的な計算方法であり、借入にかかるコストと株式調達にかかるコストを加重平均したもの
WACCの計算式:(1-実効税率)×((有利子負債×負債コスト)÷(有利子負債+時価総額))+((時価総額×株主資本コスト)÷(有利子負債+時価総額))
はい。急に難しくなりましたね。イメージでお伝えすると
ROEは、あなたの財布の中のお金でどれだけ素敵なプレゼント(価値)を生み出せるかという感じです。
例えば、友人と1万円以内でどれだけ素敵なプレゼントを用意できるかを競うとします。
当たり前ですが、センスが良いと使用した金額以上の価値を生み出せますよね。
ただ、このときにズルをする(ROEをよく見せようとする)やつがいるんですよ。
自分のお金5千円と人から借りたお金5千円。計1万円でプレゼントを買ったのに、自分のお金は5千円しか使ってないから、使った金額は5千円だと言う訳です。
これでは、勝負にならないですよね。
つまり、ROEは他の人から借りたお金を考慮出来ていない(自身の財布の中のお金だけが対象)指標なのです。
そこで、ROICの登場です。ROICは借りたお金+自身のお金を足した分でどれだけの価値が生み出せるかを評価してくれます。
ここで、賢い方はROICだけで良いのでは?と思われたはずです。
重要な点は、自身の財布の中身に対して一体いくらを借りてプレゼントを買ったの?というところです。
当たり前ですが、借りたものは利子をつけて返さないといけません。
返せないと破綻しますので、バランスは非常に大切です。
それに見逃せない重要な点ですが、プレゼントを貰う方は次を期待します。
既に借りすぎの状態であれば、次がないのでは?と思われてしまいます。
逆に借り代に余裕があると、他から借りたらもっと価値が高いプレゼントを貰える可能性もあると次への期待も高まります。
…まぁ実際にはお金を借りてまでプレゼントすることは無いと思いますが 笑
はい。そして最後にWACCが現れます。
MACのパチモンみたいなやつですが、こいつは借りるときのコストを現わしています。
つまり、ROICで借りたお金と自身のお金でどれだけの価値が生み出せるかが表現できますが、この価値(ROIC)は借りることで生じるコスト(WACC)よりも、高くないといけないということです。
当たり前ですが、生み出す価値より借りるコストの方が高い状態の企業活動っていうのは赤字垂れ流しですよね。
イメージできましたでしょうか?
ここで纏めると、私が実施している投資手法での銘柄選定は
ROEにて、自己資本比率が高く
かつROIC>WACCになっている銘柄ということになります。
ここから先は、冒頭にお話しした通り業種平均や同業他社との比較になります。
比較検討する中で、より利益を生み出しやすい状況が揃っている企業を選別していきます。
そして、その銘柄をリスト化し次のステップに進みます。
次のステップとは、そう。当初私が不信感を抱いたテクニカル分析です。
(#0自己紹介を参照ください)
いま選定した銘柄が、上昇相場にあるのか下落相場にあるのか、それともBOX相場なのか。
いつ頃、転機(私はカッコつけてSP:シンギュラポイントと呼んでいます)が訪れそうか。
テクニカル分析では、ファンダメンタルズ分析では分からなかった相場の時間軸を捉えることができるようになります。
ここまで、読んで頂きありがとうございました。
次回はテクニカル分析編にて、お会いしましょう!
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ぜひ、よろしくお願いいたします。