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【自動車】自家用車不要論。

 いつもご覧いただき、ありがとうございます。

 今日のコラムは以前公開したコラムを再構成して掲載します。


 去年の夏頃、とある人物が自家用車のコストについて語っていました。どうやら20年間自家用車を持つことのコスパの悪さ(維持費がかかる)を書いていました。それに対して、反論がありました。しかし、その人物は各々の事情を省みず、簡単な反論をしてしまったため、炎上を起こす状態になりました。

 実際、都会に住めば公共交通機関が充実しているので、それで事足ります。ただ、それも都会を離れてしまえばやはり自家用車は必要になります。わたしも実際朝早い日があり、公共交通機関が使えないので、自家用車を持っています。

 過去、同じようなことを書きましたが、自家用車を持つのはライフスタイル、環境によって異なります。そのため、自家用車がないことは節約に良いとは限らないのです。


1:自家用車の維持費はやっぱり半端ない。

 実際、自家用車一台の維持費はやはりかかってきます。以下の費用は普通車での価格なので、大型車や軽自動車になると費用(特に税金)は異なりますので、参考程度まで。

・車両本体価格:200万円前後から(消費税、重量税など含めて)
・自動車税:1~11万円(1.5Lまでなら34,500円(2019.10.1以降の登録は30,500円))
・自動車保険(任意保険):3~7万円(ネット契約、弁護士特約、範囲や等級で異なる)
・ガソリン代:8万円前後(年間1万キロでガソリン車の場合の目安)
・駐車場代:4万円~(一軒家で駐車場がある場合や賃貸でも無料なら必要ない。)

・メンテナンスパック:5万円~(期間によって異なるので要注意)
・タイヤ代:4万円(5年)
・車検:10万円(2年)
・タイミングベルト代:10万円(10万キロ)
・バッテリー:3万円
・ハイブリッド車なら電池や電装などが追加されたりと割高になる。


 こんな感じで維持費は年間で考えても30~40万円(修正しました)近くはかかる計算になります。自家用車の寿命は大体10年から15年とも言われており、社会に出てから3~4台更新する計算になると思います。これだけでも1,000万円近くかかるでしょう。(リセールで5年ごとに入れ替える場合はもっとかかる)

 こうやって計算したら自家用車のコスパの悪さが浮き出てしまいます。しかし、通勤等で公共交通機関を利用した場合もそうはいえないと思います。


2:実は定期代もかかる。

 自家用車がいらないと言って、公共交通機関を使うってケースはあるでしょう。しかし、特に関東圏なんかは県外から出勤される方も多いため、遠方になればなるほどその金額は高くなります。例としてクレヨンしんちゃん(テレビ朝日)の野原ひろしのケースを考えてみます。

 野原家が住んでいるのは埼玉県春日部市。ひろしの勤務先を仮に品川としましょう。その場合の定期代は以下の通り。

1ヶ月:24,510円
3ヶ月:69,870円
6ヶ月:126,830円
東武伊勢崎線とJR常盤線を利用した場合。

 年間に換算すると25万円は通勤代としてかかる計算です。もちろん大口定期で安く買えたり、会社員でも会社持ち(通勤手当)はあるでしょう。(もちろん、自家用車通勤でも通勤手当はあります)その辺りは会社の就業規則によって異なるので、支給されるかどうかはわかりません。ない場合は結局は車の維持費とあまり変わらない気がします。

 わたし自身は公共交通機関での勤務をしたことがないので、偉そうにはいえませんが、この辺りのルールは会社によって異なるので、微妙なところです。

 近年はテレワークの普及で通勤手当を止めるところが出ていると言います。(オフィスも縮小傾向になってるとか)今後、出勤回数が減ればそれだけ定期代がかからないということになります。(その辺りは都会の方が有利になるかも・・・)


3:家賃も都会なら同条件でもべらぼうに高い。(例外あり)

 じゃあ、家賃はどうか? というと、これも都会では高く、地方では安いケースはあります。1DKの場合、東京では7~9万円かかるともいわれています。勿論都心に近ければ近いほど高い。

 定期券代は県外から行く場合と比較して安いけど、その分家賃の負担が大きくなる場合があるのです。

 地方になると、同条件で4万円前後と価格は安くなります。こちらも都心に近づけば高くなるし、都心から離れても新しい物件だと高いことがある。その代わりに公共インフラは良くないので、車が必要なケースが出てくる。

 都会でも安い物件はあるし、地方でも高い物件は存在するので、そのエリアの家賃相場によって異なります。一概にこれが正しいとは言えません。

 そのため、これに車(年間平均)や定期券の金額がはいれば、プラマイゼロになる可能性は十分にあります

 理想は

・職場が自宅付近(自転車や歩きでいける)かテレワークできるところ。
・家賃が安いところ。
・都心。(公共交通機関が充実している場合の話)

ですけどね、これなら車所持を見直すレベルになると思います。なかなか難しいところです。


4:中古車も場合によってはリスクを生じる。

 車は消耗品であるため、中古で購入を検討される方もいます。

 しかし、これもリスクが伴っており、特に安すぎる車はなんかワケありという傾向が強い。

 たとえ、数十万で購入できても、実際乗ってみてガタが生じてしまえばそれだけ修理代で数十万を払う羽目になる。それなら新車か新古品を買う方がコストがかからない場合も出る。

 新古品は新車と比較して安いのですが、仕様の選択(メーカーオプション)ができない、すぐ売り切れてしまう、在庫限りと文字通り争奪戦です。その代わりに新車と比較して安く購入できるということで人気です。税金も初回は自動車取得税のみというのが大きい。(新車は自動車取得税、自動車重量税、環境性能割や保険の自賠責が追加)

 こだわりがなければ、新古車や中古車を買うことも選択としてはアリです。ただし、新車と比較してそれぞれにメリットとデメリットがあるので、理解して購入した方がいいと思う。

 ちなみに、わたしは最終的に新車で購入しました。


5:結局のところ、自分のライフスタイルに合わせるしかない。

 わたしの場合、早朝の出勤(公共交通機関が使えない時間)となる場合があるため、車が必要になります。仮に職場が自宅付近なら手放すことも考えることがあるでしょう。それを検討するには「引っ越し」とか「転職(独立含む)」を考えなければなりません。

 だから、この議論についてはライフスタイルで考えなければならないので、完全に解決にならないのです。車は必要であれば導入すればいいし、必要なければ手放せばいいだけの話。

 テレビと一緒だよね。

 それで節約になるとは限らないとわたしは思います。結局定期券や家賃を踏まえたらプラマイゼロにもなるし、マイナスにもなる。もうこの議論は不毛になるので、もうやめにします。


 今日は改めて、車は必要かどうかについて書いてみました。

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