【ゲーム全般】結局、売れなければ終わる。
みなさま、こんにちは。
最近、ネットを見ると、とあるゲームに関する話題が出てきてるそうです。
コナミさんから発売しているクイズマジックアカデミー(以下、マジアカ)というクイズゲームですが、ラウンドワンさん(以下、ラウワン)での稼働が7月いっぱいで終了し、現時点では新筐体の導入は予定していないとのことです。
マジアカは2003年から稼働しているオンラインクイズゲームで、今までのクイズゲームと言えば、問題は固定されており、新作が出ない限り問題の変更ができません。マジアカはオンラインを利用することによって新鮮な問題が入るようになり、長期にわたってクイズを楽しめるようになっています。セガさんも早押しクイズをベースとしたアンサーアンサーを稼働していました。
現在、オンラインで稼働してる業務用クイズゲームはマジアカのみで、以前は16人同時対戦だったのが、現在は9人同時対戦で、ルールも大幅に変わっているそうです。(人数が減ったという意味も取れます)
で、ここからが本題。
マジアカのラウワンでの撤去はファンにとって由々しき問題ととれるとのこと。コナミにとってラウワンは上客であるはずなのに、そのラウワンがマジアカの稼働をやめるということは、一気にラウワン以外の店舗も含めて稼働店舗数の激減を懸念している声があるそうです。
わたしの仮説ではあるものの、結局は売り上げが悪いから撤去するって話なんだろうね。ゲーセンでも慈善事業でなく営利だから収益が出ないことには稼働してもお金の無駄なのは説明するまでもありません。
マジアカだけでなく、こういったコンテンツは結局は視聴率や売り上げなど数字が悪ければ終了という残酷な運命なのです。
現在も放送されているテレビ朝日のニチアサ(プリキュア、仮面ライダー、スーパー戦隊)ですが、バンダイナムコさんのIRみると、売り上げは安定しているので、いくら視聴率が悪くても継続できるのはそのためです。裏を返せば、売り上げが悪ければ終了ということです。
美少女戦士セーラームーン(テレビ朝日)はたけし・逸見の平成教育委員会(フジテレビ)や筋肉番付(TBSテレビ)と熾烈な戦いを繰り広げましたが、セーラームーンは視聴率以外にもグッズの売り上げも番組継続に影響していたそうで、初代の中盤にだしたムーンスティックが売れなければ1年で終了という形をとっていたそうです。だから、主人公の月野うさぎたちが最終決戦後セーラー戦士としての記憶がなくなったのもその措置ともとれます。(セーラームーンRで結局元通りですが)
また、グッズ収益がないと結果は視聴率しかないのです。
マジアカに戻せば、年々プレイ人口が減少しており、対戦が16人から8人、現在は9人になっているけど、半分近くまで同時対戦ができない状態です。それだけ人口が減ってきたということです。
それと同時にマジアカ4~5のころは全国のゲーセンでいっぱい稼働していたのに、それも減台してる状況。
今年に入って、筐体のフルモデルチェンジ(麻雀格闘倶楽部と同じ筐体)にし、稼働開始しています。将来的にDanceDanceRevolution(以下、DDR)同様旧筐体でも稼働できるようになるのですが、正式なアナウンスは執筆時点ではありません。そのさなかでのラウワン一斉撤去だから、ファンが心配するのは無理もありません。
まして、現在増税や例のウイルス含めてゲーセンも苦境に立たされており、ビデオゲームでの運営よりもプライズゲーム(UFOキャッチャーなど)での運営が増えてきたのもそうなのかもしれません。ビデオゲームも巣ごもり需要によるPS4やNintendo Switchがバカ売れし、スマホで手軽にできるとなれば、ゲーセンにいく必要がなくなるともとれる。
さらに、現在ビデオゲームはインターネット接続が必須で、プレイごとに上納金を収めるレベニューシェアを採用しています。筐体は以前より安く買える一方で、ゲームプレイにすらゲーセン側がメーカーにお金を払わないといけないシステムです。(ユーザーの間ではセガ税やコナミ税と呼ばれるものです)ゲームのアップデートはネットで済みますが、運営が終了したらそのゲームはできなくなります。(別のたとえでいえばソシャゲー)
また、コナミは近年業務用ゲームを家庭でできるシステム(コナステ)を展開しており、麻雀やマジアカもその中に入っています。巣ごもり需要によるプレイも含めてゲーセンでプレイする必要が見えない状況になり、ゲーセンでの収益が見込めなければ撤去も必然だと思います。
つまり、家庭用に移植されれば業務用の運営が終わるという懸念もあるということです。jubeatやREFLEC BEATもiOS等で家庭用が出てますが、ボス楽曲は半年~1年以上後ということがありますし、現在ではパック配信すら止まっています。家庭ですぐに現行版のボス楽曲が出来たらゲーセンがダメになるのは当然です。beatmaniaやSOUND VOLTEXも家庭用が出てますが、現行版と収録楽曲が異なっています。マジアカや麻雀はそのままです。
コナミとしてもマジアカの設置が減少しているから、家庭でもオンライン対戦ができるように考えてるのでしょう。そうして復活を遂げようと思ってるのでしょう。現実公式大会は現在でもやっています。(今年は例のウイルスの影響で中止で、過去実施してない回もあった)
そして、新筐体を売るのはいいのですが、先述のレベニューシェアや増税、例のウイルス等の影響もあり、買い渋る店舗も増えているのも現実です。他のゲームでも以前ほどプレイできる店舗は減っているため、地方のプレイヤーにとっては頭の痛い問題になっています。(マジアカ以外だったら仕様を大きく変えたギタドラ(GuitarFreaks and DrumMania)や一時代を築き上げたDDRは以前より減っている)
わたし自身、以前ほどゲームセンターに行かなくなったので、偉そうには言えないのですが、本当に酷い状況になってるんだなぁっていうのは前々から気にしていました。マジアカだけでなく他のゲームも売れなければ終了フラグ、終わらなくても仕様を変えることはあるのです。
ゲームセンター自体、プレイヤー仲間と切磋琢磨できるコミュニケーションツールとしての役目もあるのです。素晴らしいことなんだけど、近年の構造的な問題も含めてかなり逆風が吹いてるような気がします。でも、わたし自身自戒の念をこめていいますが、プレイヤー自身のわがまま(要望など)もあったのかもしれません。
現行版マジアカの旧筐体での稼働はいずれはくるでしょうけど、ここまで来たら待つしかないのかもしれません。
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