【鉄道】自動改札機がない都道府県。

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 ご存じ自動改札機。利用されている方も多いかと思います。

 現在、自動改札機は47都道府県のうち、45都道府県の駅で設置されています。

 お気づきでしょうか?あと2県、ない駅が存在することを。

 その県は愛媛県と徳島県です。

1:愛媛県

 愛媛県は四国最大の都市・松山市を擁します。松山は坊ちゃんや道後温泉で知られる観光都市でもある。そんな松山に自動改札機は設置されていません。

 しかし、これは語弊があり、過去に自動改札機が設置されていました。

 設置されていたのは伊予鉄道の松山市駅。松山市駅(以下、市駅)は伊予鉄道(以下、伊予鉄)の最大のターミナル駅であり、四国最大の駅でもあります。駅ビル内には伊予鉄と高島屋が経営する「いよてつ高島屋」があり、毎日にぎわっております。

 そんな市駅ですが、自動改札機が設置されていました。当然四国初。しかし、2014年にICい~カード(交通系ICカード、Suicaなどは非対応(非サイバネ規格))の普及に伴い、撤去され簡易的な自動改札機に変更されました。

 ICい~カードはサイバネ規格ではないため、Suicaなどの交通系ICカードは非対応です。それだけ手間がかかってしまう。勿論変更はあるでしょうけど、すべて変えないといけないので簡単ではありません。(これは高知のとさでん交通も同じです。香川の高松琴平電鉄(以下、ことでん)はサイバネ規格対応です。)

その結果、再び自動改札機のない県となっています。

 ただ、現在JR松山駅の再開発が行われており、リニューアル(高架駅)した際に自動改札機が再び設置されるのでは?という見解もあります。実際高知駅が2008年にリニューアルされた際に設置されました。こちらもJR四国としては初めてです。(JR高松駅は同年に高知駅が設置された後に設置されています)

 JR松山駅は7千人の乗客を乗せる駅で、4千人規模のJR宮崎駅ですら自動改札機が設置されているのに、松山駅に設置されてないのは不自然な話です。今まであったでしょうけど、JR四国の状況や再開発の問題でやってこなかったのかもしれません。今後設置されるかどうかはわかりませんが、実現は非常に高いです。

 愛媛はまだ自動改札機が設置される可能性がありますが、徳島県はもっと大変です。

2:徳島県

 徳島県のJR徳島駅はJR四国で乗車人員第2位の駅です。しかし、その徳島駅ですら設置されていません。

 徳島県は他の県と違ってICカードすら設置されていません

 四国など地方になると交通はもっぱら自動車(高速バス含む)。だから鉄道が衰退気味なのです。他の3県はICカードを導入したり、スマートにいくようにしてますが、徳島県のみは使えません。要望は出ているのですが、予算の都合上なかなか行かないそうです。(そのため、徳島県でサイバネ規格の交通系ICカードを使えるのはお店だけです。まぁ、愛媛と高知も同じなんですけどね。)

3:設置されてるけど、すべてで使えない県

 高知県や香川県はそれぞれJRの高知駅、高松駅に設置されていますが、高知駅に関しては高知駅でしか使えません。高松駅はICOCA対応なので、香川県の一部駅で簡易式の自動改札機が使用できます。

 また、伊予鉄とことでんは全駅に簡易式の自動改札機が設置されています。それぞれICカード対応です。

 このように、自動改札機はあるけど、在来線などで使えない県は存在しています。

 基本的に近年設置された宮崎県とか福井県とかがそんな感じです。ただ、そこから対応駅を増やしているのも事実です。

 山口県の新山口駅では新幹線でしか利用できません。山口県内でもどんどん拡大していっていますが、現状広島駅から新山口駅までICOCAで行くことはできません。コレと同じなのは鳥取駅。

 北海道でも札幌近辺や函館などで使用できますが、出来ないエリアは存在します。こういったケースは結構あります。

 基本的に県庁所在地の駅近辺で使えることが多く、その間の空白地帯が存在するわけです。高知県もそのひとつです。だから高松駅から高知駅までICカードでは利用できません。

 徐々にではありますが、ICカードの利用が拡大していますが、全部に拡大するのはまだまだ時間がかかりそうです。特に規模が小さく体力もないJR四国はよりかかりそう。(そもそも交通系ICカードですらJR西日本のICOCAを使ってるわけだからね。)

4:コスト面で設置をやめた会社もある

 逆に元々設置されていたのですが、メンテに費用がかかるためか、設置をやめた鉄道会社もあります。

 基本的に大手私鉄やJRから移管された第3セクターなどの鉄道会社に多いです。規模が小さくなるため、自動改札機を維持するのにもお金がかかってしまうから撤去というケースです。

 また、列車そのものも中古や電車から気動車に変わっていることも考えたら、維持やコストを削減のために置き換わったとも取れます。

 伊予鉄の場合は別に不調というわけではないが、自動改札機にする意義がなくなったから撤去しただけなので、今回の項目とはわけが違います。

 逆にことでんは破綻した後に便利にするためにIruCAを導入して、自動改札機を瓦町駅など一部に導入しています。(他は簡易式)

 沖縄のゆいレールも自動改札機はありますが、こちらもどちらかといえばことでんと同じで、ICカードのみです。通常の切符はQRコードで処理します。(ことでんは今まで通り職員が回収)

 今後、新幹線ができた際に第3セクターへの移管、私鉄の再編で移管されることは大いにあり得るので、この流れは今後も出てくるのではないでしょうか?


 以上、自動改札機に対する見解をまとめてみました。やはり、四国は特に設置が遅れているという印象を受けましたが、他のエリアでも沖縄は切符がQRコードとか、山口県のようなところもあるっていうのもあるんですよね。

 確かに自動改札機は便利ですが、コスト面を考えたら結構お金がかかるものですね。都会では特に切符よりもICカード(スマホ含む)での処理が主流になっていってるので、従来型の切符の自動改札機は減少していくかもしれませんね。

 元々は人件費の節約を込めて設置されてたのですが、都会ではまだ何しも、地方では人力の方がコスパがいいというジレンマもあるのかもしれません。そのバランスを考えて今後も設置するかどうか考えると思いますね。

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