参考書籍の整理(2)M&A、ファイナンス

ひろです。
それでは参考書籍の続き、「M&A」と「ファイナンス」関係を列挙していきます。

<M&A>

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M&Aの契約実務、大久保圭、中央経済社、2018-09-08

M&Aは最後は契約が全てですし、このような書籍に目を通さないわけにはいかないでしょう。

M&A契約――モデル条項と解説』もおすすめです。タイトルにある通り、モデル条項があります。

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M&A法大系、有斐閣、2015-12-22

これだけM&Aに関する網羅的な内容について、相当に深堀された本はあまりありません。1,000頁を超える大作なので、概要を理解するためにまずは活用し、その上で、個別テーマを深堀りする時には、個別テーマの参考書籍をあたる、という感じに使うことになると思います。

その後、西村あさひからは『M&A法大全(上)』『M&A法大全(下)』が出版されました。

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税務・法務を統合したM&A戦略、中央経済社、2015-10-27

様々なM&Aのストラクチャー(株式譲渡、事業譲渡、合併、株式交換等)における、法務と税務についてまとめられた本です。税務の観点もストラクチャの検討には重要であり、対象会社・対象会社株主・買収会社それぞれの税務面で考慮すべき内容が、ストラクチャ毎にまとめられている点は非常に有益です。

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図解+ケースでわかる M&A・組織再編の会計と税務、小林 正和、中央経済社、2017-08-31

上記は「法務」と「税務」ですが、本書は「会計」と「税務」。もうこれで網羅できたのでは(笑)。具体的なケースにしてくれていることで、分かりやすさも向上。

他、
中小企業M&A実務必携 法務編
中小企業M&A実務必携 税務編
公開買付けの理論と実務
スクイーズ・アウトの法務と税務
などがありますね。

<ファイナンス>

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買収ファイナンスの法務、鈴木健太郎、中央経済社、2018-11-20

法務の観点から「買収ファイナンス」、本書ではすなわち「LBOファイナンス」についてまとめられています。

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エクイティ・ファイナンスの理論と実務、鈴木 克昌、商事法務、2014-10-24

様々なエクイティ・ファイナンスについて、実務の観点から書かれた本です。普通株式、種類株式、新株予約権、普通社債と新株予約権付社債、それぞれの有利発行、各種開示、公募や第三者割当の実務プロセス、そしてライツ・オファリングまで、実に様々なファイナンスの実務が纏められています。

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日本のエクイティ・ファイナンス、鈴木 健嗣、中央経済社、2017-08-09

日本におけるエクイティ・ファイナンス(公募増資、第三者割当増資、ライツ・オファリング、転換社債等)について、株価反応や発行時のディスカウント率、引受手数料やタイミング、実行の決定要因等についてまとめられています。全部を読んでもよいですし、知りたい内容のみをピックアップして読むのもよいと思います。

以上、こんなところですね。

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