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結局は「人のために」が性に合ってる
将来を誓った人からあっさり捨てられたこと
信頼していた仲間に裏切られて濡れ衣を着せられ会社を追われたこと
必死になって応援していた人たちに軒並み裏切られたこと
友人だった人から起業詐欺にあい、数100万円騙し取られたこと
身内にも心無い言葉をかけられたこと
こうした過去があって、「人のために」なんて気持ちは持てなくなっている。
信頼しても裏切られるから。
そして独りになって、自分だけを信じて自分だけのためだけに生きようと決め、仕事も結局自分さえ良ければいいというモチベーションで取り組むようになって気づいた。
楽しくない。
仕事なんて楽しいわけがないのは当然だと思うけれど、それにしたってやりがいも実感も充実感もなく、ただただ日々をこなすだけ。
そこに黒船の如く現れて急速に実用化されたAIの台頭により、自分の仕事に将来性がなくなった焦りが重なり、ますます仕事に身が入らなくなり、何にも興味が持てなくなっていった。
そこですがったYouTubeの有識者たちは綺麗事を並べ、さらに焦りを加速させる。
しかし、周りからかけられる温かい言葉や「君は本当にいいやつだ」という意見をもらい、よくよく思い返せばその都度味方になってくれる人がいて励ましてくれていたことを思い出した。
こうして得たさまざまな断片を組み立て、自分なりに理解しようともがき、スクラップ&ビルドで何度も何度も頭の中で組み替えた。
その結果、僕の中で出した結論。
人のために取り組んで、一生懸命やっていたときはとても充実していた
ということ。
儲けにならなくても、人から感謝され、期待され、頼られて、その気持ちに応えようと動きまくっていたときは本当に充実感を感じていたのだ。
そのときは常に最前線に「人のため」という思いがあった。
「慈善事業じゃないんだから」と蔑み、苦言を呈した元友人からは結果として大きな裏切りにあったわけだけれど、このときの僕を好意的に見てくれていた人からはいまだに連絡をもらい、よくしてもらえる。
しかし今の僕はそんな人すらも距離を置いて信用すまいとしてしまっているし、むしろ信用なんていう無形物は上辺だけで価値もないんだから、極論どんな手を使っても金さえ稼げればそれで幸せだと思っていた。
これが良くなかった。
この考えになってから、自分の中の黒いものが大きくなり、生きる気力を失い、人の意見も素直に受け入れられず、だからとて悪にもなりきれずに中途半端なハグレものになっていく実感が加速して、さらに意欲を失うという負のループ。
「こんな価値のない自分なんか死んでしまいたい」というのが僕の基本思想だけれど、しかしこのループになってからはこれまでよりも強く、毎秒思うほどには堕ちていく。
本当に良くない。
立ち直ってもすぐに堕ちる。
立ってられない。
そりゃそうだよね。
自分の本質とは違うことを無理矢理しようとしていたのだから。
そこから翻って僕の根底には
どんな形であれ誰かのためになることをやりたくて、それを何かしらの方法で実現したいと思っているのだと気づいた。
誰かと何かを一緒になって作り上げ、それが多くの人。目の届く範囲だけでもいいから笑顔にできたときが喜びなんだと気づいた。
群れたいとかではなく、人との関わりの中で僕は喜びを感じる人種なのだと気づいた。
という思いがあったのだ。
同時に、僕は1つのことにある程度満足したら次々軸足を移し、新しいことに挑戦し、そこである程度結果を出したらまた次、次、というふうに、やりたいことをやっていく性分であることにも気づいた。
これは飽き性とかではなく、やってみて見えた新たな新天地を目指して進みたいという根源的な欲求に近いと思う。
現在本職となっているライターもディレクターも動画編集者も、やっているときはしんどいことも多いし、楽しくないし、フィードバックに凹むし、契約切れたら死にたくなるし、徹夜しても終わらないことも多いし、僕のやっている部分は将来AIに奪われる最前線の仕事だし、いろんな意味で本当にキツい。
キツいけれど、出来上がったときや形になったとき、褒められたとき、頼られたときはやっぱり幸福な気持ちになる。
その幸福感を糧に、生きる上で必要なこととして、これからも成長していけるように邁進しながらこの仕事を続けていくと思う。
結局僕は、他者から認められることで喜びを感じる「承認欲求」タイプの人間だったのだ。
誰に何を言われても作り上げたことに満足する「自己肯定」タイプではなかった。
The凡庸。
今更だけれど。
今の僕が、人のために何ができるのかはわからない。
現時点では全くの白紙状態。
でも、人のためになるような「何か」を立ち上げたいな、とは思う。
それがサービスなのか、コンテンツなのか、まだわからないけれど、基本としては
自分がやりたいこと
自分が興味のあること
自分が時間を忘れて没頭できること
人のためになること
こうした軸を持って、自分なりの答えを見つけていきたいと思う。
「立ち上げたい」というのも欲張りなのかもしれない。
しれないけれど、でもやりたいんだから仕方ない。
何かを「したい」「やりたい」なんて気持ち、久々に感じた気がする。
そんな意欲すらも、消失していたのだから。
少しは一歩踏み出せたかな。
そんな気がします。
今回はここまで。
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