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そして川は流れる 3 (連続短編小説)

久しぶりに昔のことを
思い出した二人は、
アキラの友達だった
神木俊宏のことを
思い出した。

アキラの死後、
西村の家族に馴染めず、
よく、神木俊宏・亜矢夫婦の
ところに遊びに行った。

あの時は、伊都も朋明もいた。

「俊さん、どうしてるかなぁ」

ジンの問いに、伊都も
懐かしそうにする。

「亜矢さんは敬虔な
クリスチャンだったね」

「だから、トモが十字架とバラの花の
絵を二人の還暦祝いに贈ったんだっけ」

ジンは、そう言って驚く。

「オレが20くらいんときに
還暦だったってことは、もう、80半ば?」

「アキラさんより、年上のお友達だったもんね」

ジンと伊都は、考えた末、
アキラの実弟、ゴウ(仁の叔父)に
神木夫婦の消息を聞いてみた。

ゴウも詳しくは知らないが
健在であるようだと知り、
現在の連絡先を聞く。
「ちょっと奥さんのほうは
なんだけど、俊兄は元気やそうや」

ゴウの含みのある言い方を
気にしつつも、何があっても
おかしくない年齢なので、
とりあえず、元気なうちに会うことにする。

俊宏に電話すると、
とても懐かしがって、
再会することとなった。

             続

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