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1月の詩(散文)

何十年も前に
ほんの数か月いた
ナイアガラ。
1月にサヨナラして帰国した。

それから幾星霜。

10年前に、
かつての私を迎えに行った。

かつての私・・・
ピュアでアホで、
何の苦労もなく
幸せの有無もわからなかった。

彼女は、私が帰ってから
ナイアガラでずっと泣いていた。


でもね、ミイラ取りがミイラになった。

若い彼女と、
彼女を迎えに行ったはずの
そう若くない私が
2人して、ナイアガラで泣いている。

ナイアガラ。
私の青春。

そこそこ成長して
迎えに行ったつもりが、
あの青春の輝きに
勝るものがなく、
連れて帰ることができなかった。

三人目の私は、死んだあと、
ナイアガラに向かおう。

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