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「はてしない物語」ミヒャエル・エンデ氏(読書感想文)(*ネタばれ注意)1993年

1993年に、読んだときの
読書感想文。
映画「ネバーエンディングストーリー」の
原作として意識して読んだ。

エンデさん、すごい、さすが
天才。
「それはまた別の物語、
別の機会に話すとしよう。」
いいね~!

初めと終わりの辻褄が
ぴったり合って、見事。
童話というより、大人への
ロマンチックな警告・・・
哲学書っぽいところもあった。
特に、ファンタ―ジェンから
帰れなくなった人たちのところ。

で、結局、主人公・バスチアンの
一番の欠点は、愛することを
知らない、ということで、これは
彼一人の責任ではなく、
やっぱり母親がいないというのも
大きな原因で・・。

幼児心理学とかの世界。
全然児童書ではない。

アトレーユの正義はすてき。

バスチアンは弱い人間の子供に
過ぎず、でもその平凡さがあってこそ
この物語が成り立つわけで。

バスチアンが、本の中に入って行くまで
映画と同じ感じ。
でも、最後は、映画にはない
クライマックスで終わる。

まぁ、2時間の映画じゃ、ムリ、
最低4時間は必要。

そして、幸いの竜、フッフールは
「ファルコン」ではなかった。

古本屋さんのおじさんの言葉に
深く深くうなずいてしまう。


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