北海道高等盲学校附属理療研修センターで、鍼灸あんまマッサージの方たちにアレクサンダーテクニークを指導(2013年6月)

ご報告します。

さる2013.6.30に、道立 北海道高等盲学校附属理療研修センター主催:公益社団法人 北海道鍼灸マッサージ師会共催の講習会でアレクサンダーテクニークを指導しました。

4時間で受講者は40名強。

視覚障害者の方と健常者の鍼・灸・あんま・マッサージの方たち40数名の方たちにアレクサンダーテクニークを指導しました。

全盲の方が3人、全盲で耳も聞こえない方がおひとりいらっしゃいました。

午前中(10時から12時)

最初にアレクサンダーテクニークの説明を軽く

アレクサンダーテクニークの原理を使った2人組で一方が他方を押すゲーム

ちょっとした注意の仕方を変えることで、相手に力を伝えるのが容易になり、しかも自分自身にかかる負荷が減ることを体験いただきました。このゲームでみなさんを巻き込んでから

足首を曲げる実験。次に脚の3関節のボディマッピングの手順(オリジナル)を使って、自分自身の足首を自由にできる体験。
そして2人1組で、相手をサポートする体験

アレクサンダーテクニークは手技療法ではないし、そうではないと説明しましたが、こういう”おみやげ”があった方がご興味を持っていただけるし、多くの方が助かりますからね。

私が選んだアクティビティの希望者へのレッスン

横を向く

上を見る

下を見る

腕を持ち上げる。

歩く

からだを捻る

午後(13時から15時)
F.M.アレクサンダーの軌跡を手短に。癖をなくしてゆくワークだと理解していただくため。
2里1組で誰かに近づき、肩を揉むというゲーム

前半の近づく橋階を広くして近づくことなどを強調したのですが、残念がら違いがよく分かっていただけなかったようです

しかし、後半の”肩を揉む”はよく分かっていただけました。患者さん役の方をを抵抗させるような、あるいは緊張させるような触れ方とそうでない触れ方があることを理解していただけました。

そしていよいよ課題のある方たちへのアクティビティ。

中腰姿勢で施術するときに辛い方とのレッスン

”体重”の乗せ方

”力”の伝え方

”手”全体への注意

等を行いました。おひとり全盲で、耳が聴こえない方ともワークしました。

気をつけていましたが、「こういうふうに」などと私が申し上げる場面もあり、反省しています(全盲の方がいらしたため)。しかし、概ねうまく行ったように思います。

これに磨きをかけて、新しいレッスン内容として提供してまいりたいと思います。

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