マガジンのカバー画像

【歴史・時代小説】『本能寺燃ゆ』第二章「性愛の山」

79
男は村を去った、「天下を取りに……」という言葉を残して。少年は、男のあとを追って、村を出る、男への愛を求めて。だが、彼の前に、幾多の困難が………………。武士の野望と、少年の純愛、…
運営しているクリエイター

2021年10月の記事一覧

【歴史・時代小説】『本能寺燃ゆ』第二章「性愛の山」 79(了)

 それ以後のことは、正直あまり覚えていない。  気が付いたときは、三井寺本堂の軒先で、蚊…

hiro75
3年前
6

【歴史・時代小説】『本能寺燃ゆ』第二章「性愛の山」 78

 しばらくの沈黙あと、徐に信長が口を開いた。 「仮に………………、弾正(松永久秀)が南都…

hiro75
3年前
8

【歴史・時代小説】『本能寺燃ゆ』第二章「性愛の山」 77

 信長は、三井寺にいた。  御山と三井寺は抗争を繰り返していると聞いていた。  そのせいだ…

hiro75
3年前
6

【歴史・時代小説】『本能寺燃ゆ』第二章「性愛の山」 76

 お供に安覚を付け、久方ぶりに山を下りた。  その際、安寿から「あまり気負わないように」…

hiro75
3年前
6

【歴史・時代小説】『本能寺燃ゆ』第二章「性愛の山」 75

 次に目を覚ましたのは昼頃で、ぼんやりと目を開くと、安覚が心配そうに覗き込んでいた。  …

hiro75
3年前
6