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回旋筋腱板の起始・停止の現在


はじめまして。いんどうです。

今回は「回旋筋腱板の起始・停止の現在」についての記事になります。

この記事を読み終わった時に少しでも「今日一日勉強したぁー」という充実感が体験できればと思って書かせて頂きました。

では、始めていきたいと思います。

よろしくお願いします。



まず、冒頭の「回旋筋腱板の起始・停止の現在」とテーマを決めさせてもらいましたが

初めに「回旋筋腱板」について軽―く説明させてもらいたいと思います。


回旋筋腱板:(rotator cuff)

➡肩関節の深層部にある筋群で、その役割は肩関節の安定化です。

肩甲上腕関節には「静的安定性」と「動的安定性」があり、回旋筋腱板は「動的安定化」にあたります。

(「静的安定性」あたるのは関節唇・関節包・関節上腕靭帯です)

詳しくは以前、投稿させてもらったのをTwitter状のトップに固定しています!(いんどうで検索🙇‍♂️)

よかったらご覧下さい!


では、ここから今回の話に入っていきますよ!

この回旋筋腱板を構成している筋肉についてです。

ご存じのように

「棘上筋」・「棘下筋」・「小円筋」・「肩甲下筋」の4つの筋肉で構成されています。

では、この4つの筋肉を1つ1つ説明していきたいと思います

先に、言っておくと以下のスライドの停止部は大まかで「以前の停止部」になります。

どうゆうことか?読み終わった時にわかりますよー!!🤭

ではこの4つの筋肉を3つに大きく分けて説明させていただきたいと思います。


① 外旋筋と内旋筋で分ける

これは、もう大丈夫ですね。これは確認までにしときます

② 羽状筋と多羽状筋で分ける

ここに関しては少し説明させてもらいます。

棘上筋・棘下筋・小円筋は羽状筋に分けられます。


羽状筋とは?

羽状筋は筋肉内を貫通する長い筋内腱とその腱に付着する短い筋線維からなる構造をしています。


羽状筋は紡錘状筋に比べて筋線維が短く運動範囲は狭いが,筋線維数が多くより大きな力が発揮できます。

イメージは短距離走と長距離走ですかね🏃🏻

棘上筋,棘下筋,小円筋は単一の筋内腱を有しますが、肩甲下筋は3〜5本の筋内腱を有する多羽状筋です


ここで面白い情報を1つ!

筋肉の生理的横断面が 棘上筋,棘下筋,小円筋の合計と肩甲下筋でほぼ等しいことから,両者は拮抗筋をなすとも考えられている

③ 大結節と小結節で分けると


これが今回の記事の本題です。メインになります。

スライドをみるとわかると思いますが、大結節に「棘上筋」「棘下筋」「小円筋」が付着しているのがわかります。


これまでのスライド等では「大結節(のみ)に」停止部を持つしか書いていないですよね?


実は、この大結節には関節面が存在します(3つの面)。

その面(3つの面)にこの3つの筋肉が付着しているのです。


その面に付着する筋肉が最近変わったことが今回の「回旋筋腱板の起始・停止の現在」の現在です。

この面に付着する筋肉が以前と最近では違うことをご存じでしょうか?


今回この記事を書くきっかけになったのは、この違いが分かった時の「面白さ」を感じたからです。


これは治療には役に立つかというとそうではないですが、

知識として知っておくといい事かもしれません。

では、いきなりですが腱板損傷・断裂で一番損傷するのは

**「棘上筋」だと思いますか **

「棘下筋」だと思いますか?

答えは「棘下筋」です。

理由はこれからわかるとして、わかった時なるほどと同時に面白さが共感できると思っております😁

では、はじめていきますね!


大結節には上面・中面・下面が存在します。


この3つの面につく筋肉との関係性が面白いところです。

では以前までの大結節3つの面への付着筋が以下のスライドになります。

そして、最近の大結節3つ面への付着筋が以下のスライドになります。

以前と現在を比べてみると
何が違うか、

棘上筋と棘下筋が停止する面が違うことがみて分かります。


また、プチ情報として

停止面積を比べると棘下筋は棘上筋の約2倍以上になると報告があり、

腱板損傷・断裂の対象が棘上筋考えられていましたが、腱板損傷・断裂に一番関係しているのが停止する面や停止面積から棘下筋となる事がわかっています。

では、

再度、回旋筋腱板の起始・停止の「現在」のスライドを提示します。


「なるほど」と「面白さ」が共感できたでしょうか

以上で終わりになります。


最後まで読んでいただきありがとうございました🙇‍♂️


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今回、初めてnoteを書かせて頂きましたがわかりにくい点もあったかと思います。

人に伝える。難しいですが、ためになりますね!

今後もちょこちょこ、配信していきたいと思っておりますので、何卒宜しくお願い致します。

            

参考文献
越智純子、常陸真:肩腱板損傷の画像診断
新井隆三:肩関節の解剖、腱板機能およびの治療


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いんどう。

整形外科クリニックで作業療法士として勤務


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