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「〇柔軟に考える」ことの大切さ

物事には必ず「良い面」と「悪い面」の二面性がある。
その物事の印象は、捉え方ひとつで変わる。

もし「一面」が目立って見える出来事があったとしても、
必ず「他の側面」を持っているのである。

そこで今日は「柔軟に考える」ことの大切さと、
前提としての物事の「解釈の仕方」について考えてみたい。




「解釈の仕方

そもそも人が物事の「解釈」をするのには、幾つかの過程が存在する。
大別すると、以下の3つである。


①「感情」
人はまず最初に「感情」で物事を認知する。
これは動物の本能であり、とても自然な事である。

物事の「良い面」を見ればポジティブな感情を抱き、
「悪い面」を見ればネガティブな感情を抱く。

その人の価値観を揺さぶる事であれば、必ず強い反応を示すことになる。


②「理性」
次に、人は「理性」で物事を考え認知する。

これは良くも悪くも、「人間最も得意とすること」であり、
対象についてどう意味づけて「解釈」すべきなのかを考える。


③「行動」
上記の「感情」「理性」による判断に基づいて、
人は初めて何らかの「行動」を取るのである。




「解釈の問題点

しかし、その認知過程において厄介なことが幾つかある。

①「感情」の影響
まず、人は思っている以上に「感情」に振り回されているという事だ。
自分では冷静に考えているつもりでも、
必ず無意識のうちに「感情」の影響を受けている。



②「価値観」の違い
また「解釈」とはつまり、その人の「価値観」のことであり、
同じ人であっても常に考え方は変わってくる。

また、当然だが「価値観」は人によっても変わってくる。

つまり「同じ人間」か「別人」かを問わず、
必ずしも「解釈」が一致するとは限らないのである。

そして「価値観」が違えば「意見」も違ってくるので、
そこには自然とイデオロギー的な対立構造が生まれてくる。

そこで大事になってくるのが「多様な価値観」であり、
タイトルにつけた「柔軟に考える」ということなのである。





「物は考えよう」

では具体例に落とし込むとしたら、どうすればいいのか。
試しに、以下のテーマで例示してみる。


・「適性」について

この世界にすべて完璧な人間など存在しない。
人間には誰しも得意不得意というものがあり、それが勉強なのか運動なのかは人によって違ってくる。

大事なのは、プラスの面に目を向けること。

「勉強が出来る」「運動神経が良い」など、
誰しも必ず「プラスな一面がある」が存在する。

人間には「ネガティブ」なことに注目する習性があり、
そのせいで「ダメな部分」に目がいってしまう。

しかし「個性」は凸凹があって初めて成り立つのであり、
決してマイナスだけに捕らわれてはいけないのである。



・「経済力」について
この世界には貧困層の家庭もあれば、富裕層の家庭もある。
そして、人は生まれる家庭を選ぶことが出来ない。

しかしもし仮に貧困層の家庭に生まれたとしても、
「苦労した経験」が大人になって役立つかもしれないし、
「ハングリー精神」で人一倍強くなれる可能性もある。
その結果、「勝ち組」になれるかもしれないし、
「お金の大事さ」も身に染みて分かるはずだ。

逆に富裕層の家庭に生まれたとしても、
何不自由なく育ったがゆえに、
正しい「お金の価値」「物の価値」
分からないまま育つ可能性もある。

人は生活レベルを落とすことに苦痛を感じるので、
もし何かあったときには苦労することになるだろう。


・「性格」について
例えば「良い人」「悪い人」という表現がある。

そもそも『善悪の二面性』というものは
人間だれしもが持ち合わせているものであり、
自然と見る人によって評価は変わってくる。

さらに言えば、人間には多様な側面があり、
様々な視点からで見る必要があるのだ。

つまり誰かにとっての「良い人」は、
誰かにとっての「悪い人」かもしれないのである。





「まとめ」

〇物事には必ず「良い面」と「悪い面」の二面性がある。

〇「解釈」には過程と問題点が存在する

〇「解釈」が違うと、対立構造が生まれる

〇「多様な価値観」「柔軟に考える」が必要

〇要するに、「物は考えよう」ということ

〇「人の価値観は変化する」「人の数だけ解釈が存在する」


上記の要点に基づいて「多様な視点」で物事を見れば、
その人の持つ「価値観」は間違いなく幅広い豊かなものとなる。

つまり、「柔軟に考える」ことは大切なのである。



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