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剃刀を当てるお姉さん

 床屋に行ってきました。
剃刀を当てるのは、床屋なのでお姉さんがしてくれたりもします。今日は、数か月前に入店してきた新人の若いお姉さんでした。

このお姉さん、入ってきて数か月が経ちリラックスしてきたのか、良く話しかけてくれました。若い方なので元気もあり、きゃぴきゃぴと(^^;) 

このお姉さんの前の方とは、よく本の話をしていましたが、辞められたのだと思います。この話は長くなるので、また今度にします。

散髪の終わりの方になると先代の主人の娘さんが出てこられて、先代が先週に亡くなったとご報告を受けました。

先代は1~2年前に急に手が震えるから裏方に回ると、それからお店には出てこなくなりました。この時はその理由に半信半疑でしたが、従業員もお客たちもそんなことはおくびにも出していませんでした。

先代が本当に店に出てこなくなった時には、従業員の方からその旨の説明があり、他の者しかいませんがよろしいですか?とても丁寧に尋ねられました。

その時には、病気かガンか何かしら分かっていたのかもしれません。そういえばこの前、みなさんによろしくと伝えてくださいと伝言がありましたとお店の方から言われました。

先代とは、最後の方には近所でのお葬式の話を良くしていました。

先代は私より10歳くらい年上の方でここに土地を買って店を開かれて、数年後に私が来ました。それから44年が経ちました。私もあと何年したら季節が巡るのを指折り数えるくらいになるのかもしれません。

先代の娘さんは、亡くなった報告の後にこれからもよろしくお願いしますと挨拶されました。

剃刀を当てるお姉さんは、10年くらいで変わられますので、お姉さんを3~4人ぐらい変わっているのを見てきています。この新しいきゃぴきゃぴのお姉さんの行く末をどこまで見ていけるのでしょうね。

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