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福岡県酒造組合の新聞広告(2)

2009年3月28日に西日本新聞に掲載された、福岡県酒造組合さんの全面広告です。これは博多焼酎だけでなく、銘醸地として名を馳せた福岡県産の日本酒についても触れたもの。

冒頭にある貝原益軒の地誌『筑前國續風土記』。これは今で言えば、筑前の『国勢調査』meets『地球の歩き方』とでもいいますか、益軒自身が国中を歩き回って著述した福岡郷土史研究の基本図書。地名の由来やらエピソードなども紹介されて実にオモロイ。

その中で、益軒は「國中酒家麹家」という項を設けて、筑前国内各地の酒造業者の数を記録していたのでした。そういうことを洩らさず記録するという執念、見習いたいもんです。

ということで、西南戦争によって福岡県産酒の需要が高まったことや、灘への産業スパイもどきの潜入譚など、色んな逸話が紙面には盛り込まれています。


(了)

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