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米を喰え!<パックご飯をトレジャーハントする> (20)ウーケ 『富山県北アルプスの天然水仕立て ふんわりごはん』

1.ウーケ 『富山県北アルプスの天然水仕立て ふんわりごはん』 のスペック

価格:3パックバンドル238円、@79.3円
容量:200g
製造・販売:株式会社ウーケ
商品特長:富山県北アルプスの天然水仕立て
加熱時間:レンジの場合、1食分500w・600wで2分

日本最大の米穀卸会社「神明」のグループ企業でパックごはん製造を製造する「株式会社ウーケ」名義の商品。ウーケは、サトウ食品株式会社、テーブルマークと並ぶ無菌包装米飯3強のうちの1社である。

『富山県北アルプスの天然水仕立て ふんわりごはん』 ・・・とやまけんきたあるぷすのてんねんすいじだてふんわりごはん、とやまけんきたあるぷすのてんねんすいじだてふんわりごはん、とやまけんきたあるぷすのてんねんすいじだてふんわりごはん、とうきょうとっきょきょかきょく

商品名は落語「寿限無」のように長く、早口言葉として放送局のアナウンサー実技試験に出しても違和感がない。

この「ふんわりごはん」については、販売元が神明名義のものがあった。

すでに試食した『北アルプスの天然水仕立て ふんわりごはん』なのだが、念のためと思って神明公式サイトのパックごはん商品ページを覗くとすでに掲載されておらず、本品が入っている。終売になったようだ。

しかしこの2品、精査すると容量と価格が微妙に違っている。神明版は180g×3で199円、@66.3円。本品は200g×3、@79.3円。1g単価でみると神明版=@0.368円、ウーケ版=0.396円、たとえば神明版を200gにすると@73.6円となる。

200gとして比べると本品は神明版よりも@5.7円高い。もし中身が同じと考えた場合、神明版が終売であれば、200gと容量は増えたものの実質@5.7円の値上げという見方もできる。ただ量販店によって店頭価格の値付けの違いが出るので、即断はできないが。

ま、どちらにしろパックごはんの中では、Lowerクラスの商材である。

神明+ウーケの戦略として、他社や団体から請け負うOEM物とバッティングしないためと、Middle〜Upperにかけてアイテムを投入している強競合2社との棲み分けを図っているように思う。実際に店舗を回ってみると、「ふんわりごはん」を廉価版ラインの商材として店頭化する量販店は散見されるわけで、棚への参入は成功している感じだ。

2.外観はマット仕上げな感じ。表面の粘りは少なめ。

見た目、テカリはそこそこに、マットな印象がある。粘り感は薄く、ごはん粒のラインはしっかりとしている。

外観の仕上がり加減は、神明版『北アルプスの天然水仕立て ふんわりごはん』と差はないように思う。

試食1回目
試食2回目

しかし、やや印象が違ったのは、蓋をむしり取った後に嗅いだ立ち上がりの香気。気にならなかった。

本品は「添加物不使用」を謳っているので、ph調整剤や酸味料由来の香気はないと思われる。神明版では香気が少々気になったものの、本品の場合は何の引っかかりもなかった。原料米の個体差などがあったのだろうか、それとも私の体調か?

試食1回目のシャリ切り後
試食2回目のシャリ切り後

粒揃いにしても概ねキレイで、シャリ切りして天地を入れ替えてみたが気になるところは無かった。これまで、破砕した原料米が目立ったアイテムは極めて少数で、パックごはんは全体的に粒の質は高いと思う。

3.柔らかめの歯応え。価格相応の味だが、普段喰いには良。

mogumoguしてみたが、歯応えがちょっと柔らかめだろか。うむ。ハードコア飯派としては、軟度が勝って芯が緩い感じがする。もう少し歯触りに抵抗感が欲しいところである。

ただ、妙な含み香なども無く、200gで@80円を切る価格を考えれば、コスパは良い。風味的に価格相応というところはあるが、値頃感優先派の普段喰いには十分なQualityだと思う。

最近は空梅雨の炎天続き、暑さが厳しいせいか身体も気分もダルく、家内も電気釜を使わずパックごはんばかり喰っている。本品も食べていたが、何も言わずに平らげていたので、家内にとって気になる点はないようだ。

(了)

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