エモい、えんとつのひみつに迫る
第1章【⠀株式会社トクヤマへいざ取材!】
周南市が全国に誇る絶景といえば、周南工場夜景を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
壮大な工場が建ち並ぶ中で一際目立つ3本のえんとつ。なんといっても近くにある他のえんとつに比べてもかなり高い。そしててっぺんからはモクモクと煙が上がっている様子が見える。
今日はそのえんとつのひみつを明かすべく、株式会社トクヤマに突撃インタビュー!!!
※担当の方にきちんと確認してお伺いしました。
構内をご案内してくれるのは株式会社トクヤマ、徳山製造所の動力部・技術課の友村浩二郎さん。
25年以上も株式会社トクヤマで勤務されている大ベテラン!
「これは、色々と面白いことが聞けそうだ〜!」とワクワクしながら…
いざ、しゅっぱーーつ!!
工場内に入るとそこはまるでひとつの街のよう。
道路があり、ながーーい道には車が走っている。そしてそして、道路横には電柱や電線、見たこともないような巨大なコンベヤーなどなど…
とにかく圧巻!!!
そして車内から見学しているといきなり巨大な煙突が目の前に!!!
「こんなに近くから見たことないです!!」
笑う編集長も思わずびっくり。
株式会社トクヤマで1番高い煙突がなんと200m!!3本のうちもう2本も156m、125mと巨大!!
※125mの煙突は2023年春頃までに取り壊し予定です。
真下から見上げると首が痛くなるくらい高いその煙突にしばらく呆気に取られていました…
その後も様々な設備を見せてもらい、友村さんに、えんとつについてたくさん聞いちゃいました!
第2章【ついにえんとつのひみつに迫る!】
皆さん、まず煙突って何のためにあるか知っていますか?
僕が真っ先に想像したのはピザの石窯!(笑)
窯の中で燃やしてそこで出た煙を外へ出す。しかしよく見るピザの石窯って黒い煙が出ているような…
実は先程の写真の煙突周辺一体、全部発電所だったんです!!あの煙突は火力発電をする時に出た煙を排出するためのものだったんです。株式会社トクヤマにはいくつかの発電所があり、全部合わせると1日で517,000kwもの電力を発電しているとのこと!これは一般家庭約10万世帯分の電力だそうです。
き、規模がデカすぎて実感がわかない…
そしてまず気になったのが煙の色!
これは火力発電から出る高温の排ガスをきれいにするために吹きかけている水スプレーによって、排ガスが冷却されて出る水蒸気なんです。発生した水蒸気は硫化物や灰などを取り除き、キレイにしてから煙突の先から出る仕組みになっています。
そうした浄化装置のおかげで白い煙が上がっているんですね。
煙突から出ている白い煙、よく見ると風になびいているような……
「煙突の煙の向きで実は簡単な天気の予測ができるんです。」と案内中に僕達に話す友村さん。
「えぇー!!そんな気象予報士みたいなことができるんですか!」
西に煙がなびいてる時は雨が降る、垂直に伸びている時は晴れ。
これは上空の気圧変化によるものだそう。友村さん達従業員の方々も煙突の煙を見て天気を確認することもあるとのこと。
なるほど、とっても勉強になりました!
そして、僕達のギモンについて、丁寧に説明してくれた友村さん、本当にありがとうございました!!
ご紹介したえんとつのひみつ、いくつ知っていましたか?
何気なく見ている景色の中にも色々なひみつあるんですね。ふと工場のえんとつを見ながら徳山の街を散歩してみると違った楽しみ方ができるはず!
みんなもこのひみつを友達に話してみよう!