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歴史・文化×観光の可能性

文化財や地域資源を活用した観光振興が全国各地でさかんに取り組まれています。最近ではこのようなニュースもあり、国をあげて盛り上げていこうー!という意気込みも強く感じますね。

世界的には京都がメジャーですが、私が昨年2019年に家族旅行や出張で訪れた鹿児島、札幌、函館といった地域も、以前より観光に力を入れている様子。

私が住む西尾市も再建だけど西尾城があるし、抹茶もあるし、古書の博物館岩瀬文庫があるし、国内からの日帰り観光も含めて、観光で外貨を稼いでいくことに可能性を感じます。

データで見てみる

ということで、ここ数年、日本各地でどれくらい変化が生まれたのかなーというポテンシャルをいろいろ調べてみたところ、日本政府観光局(JNTO)のサイトに情報が出ていました。

※サイトにはtableau(というBIツールのファイル)が埋め込んであるのですが、noteにはtableau埋め込みできなかったので、いろいろ見たい人はリンク先でご確認ください。(訪日目的が全体/観光と切り替えられたり、年別でも見られるので興味深いです。BIを扱う立場としては、せっかく時系列があるなら、それもグラフ化してほしいとも感じますが、相対的にみれば先進的。)


私が見たのは、訪日外国人の都道府県別訪問率ランキングです。

2017年はこんな感じ。

2011年はこんな感じ

うーん。千葉と大阪が伸びているのは分かるけど、このデータから歴史観光が伸びていることを証明するのは厳しい… 

奈良など東京以外の地域が伸びているのは、リピーターやオリジナリティを求める外国人旅行客が増えたからかなーとは感じとれますが・・・。

仕方ないので直接鹿児島市のページを見に行ってみました。

平成30年鹿児島市観光統計
本市の入込観光客数は1,019万4千人で前年比3.3%増となりました。
宿泊観光客数は410万人で前年比8.1%増、うち外国人宿泊観光客数は38万8千人で前年比9.9%増となり、いずれも過去最高となりました。
これは、明治維新150周年や大河ドラマ「西郷どん」の放送により、国内においては、"維新のふるさと 鹿児島市"への注目が高まったことに加え、鹿児島-韓国線の増便、クルーズ船の乗船客数の増などによる外国人観光客の大幅な増加によるものと考えられます。

増えてるみたいです。中のグラフを見ても、年々増えている様子が分かりました。2019年に個人的に旅行で訪れた他の地域(函館、札幌)は見ていませんが、外国人旅行客も国内旅行客も、LCCの台頭やSNSの発達によって、オリジナルな体験と旅行を日本に求めていそうですね。

コンテンツも交通インフラも鹿児島市と西尾市ではだいぶ差がありますけど、セントレアから1時間圏内の西尾市ですし、隣の岡崎市は徳川家康出生の地。都市で勝負したら勝てないかもしれませんが、都市圏で考えていけば策はありそうです。(上述のデータで大阪・京都や東京・千葉が数字を伸ばしているのは複合的な要素が大いにあると考えています。)

計画してみる

データを見て満足しても地域は活性化されません。なので自分が暮らす西尾市で何ができるかを考えてみました。

私は普段は会社員として働き、夜や週末を生かして「まちづくり」に取り組んでいます。まちづくり拠点があるわけではなく、イベントや知人のまちづくりプレーヤーの拠点を活用する企画屋的なまちづくりプレーヤーです。ちなみに過去に開催したものはコチラ。

ほろよい城下町にしお(まちバルイベント)

営業で生かしたフットワークで参加店をまわり、やりましょう!と声をかけ、ほぼボランティアで開催した企画。当時はまちづくり=ボランティアという意識が強く、事業としての持続性を考えられませんでした。そのため2016年をもって一旦休止中・・・

今回はその時の失敗を生かして、

①活動に時間や労力はかけない。(必要に応じてちゃんと対面は対応する)

②協力者も自分も持続できる収益は得る。

この2点を重視します。また当然ですが本業との両立もマストになるため、ITツールなどを活用して時間と場所を選ばない手法を構築する必要があります。

そんなこんなで企画しようと考えているのが、

「歴史・文化×アクティビティ」です。

インターネットを通じて、スマホで気軽に物が手に入ったり、予約できるようになりましたが、事業者側はその機能を最大限には使えていません。そこを企画力×ITでカバーして、西尾市の歴史・文化を活用したアクティビティプランをつくって観光客に提供します。

たとえば、じゃらんのこういった機能を利用。

私が住んでいるのは西尾市の中心市街地で西尾城から半径1km内の場所です。西尾市観光協会の抹茶スイーツを中心したPR等のおかげで、日帰り観光客は年々増加傾向。(自宅調べ・初夏にさまよう日帰り旅行客の様子より)

ただ、現状はカフェめぐりや呈茶、歴史公園等のフォトスポットを観光する程度にとどまり、飲食店以外の商業者への経済効果が薄いように感じます。それは消費者から見たら観光要素の薄さにもつながるかと。

幸い、私はこれまでまちづくりで出会った地域の人たちとのつながりがあるため、

・かすり姿で茶摘み体験×工場見学+呈茶

・うなぎ水産工場見学+うなぎつかみ取り体験付きランチ

・歴史マニアの甲冑師が案内する広域観光案内

などのプランが企画できそうです。

企画・募集の部分は私が担い、地域の商業者が実際に運営する。広告代理店等に依頼した場合は企画・募集で多額の予算がかかりますし、観光協会で実施となると会員全てへのコンセンサスが必要となります。

私の場合は、手数料程度(じゃらんが15%と私が15%に設定しようと思っています。)の負担ですみますし、あくまで地域商業者の支援という位置づけになるため、観光協会の弱点である「みんなの合意」は必要ありません。

こういった小さな取り組みから少しずつ広げて、これから期待されるオリジナリティあふれる歴史・文化×観光につなげていきたいですね。

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