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連載 対応力 精神疾患とうまくつきあう方法 全21巻

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私自身30年以上双極性障害に翻弄されてきました。 私の経験が似た境遇の方々の助けになればと思い筆を執りました。
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#郵便局

連載⑧ 対応力 30代最初の長期入院 その2

せっかく始めたこの仕事ですが、通勤に車で片道45分かかっていました。この仕事は長く続けられないと思うようになり、仕事をしながら同時進行で行政書士の資格に挑戦したり、医療事務の資格にも手を出しましたが、世の中はそんなに甘くなく、生兵法は大怪我の基の言葉通りどちらも形にならず、そのまま勤務がずるずると続きました。 結局2004年3月まで約5年間在籍はしましたが、勤務状態はさんさんたるもので、薬が睡眠薬を含めてなかなか合わず、体調も好不調の波が激しく遅刻早退欠勤の繰り返しが続き、

連載⑨ 対応力 30代最初の長期入院 その3

仕事の内容は、駅前近くの事業所を10数か所回って差し出された荷物を軽ワゴンで集めてきて、伝票処理したのち発送部署に送る役目でした。 15時から20時の勤務で当時朝の弱かった私としては追い風になりました。職場での人間関係も順調に丸3年勤務できました。 しかし、この職だけで定年までというイメージが湧かなかったので、何か手に職をと思いつきどうせなら他人のやりそうにないことをと考え、マルセイユタロットの資格を取ることにしました。 2006年10月からアストロロジーの講座も受講し

連載⑩ 対応力 30代最初の長期入院 その4

そして、2008年3月20日から25日の6日間、大阪桜ノ宮での上級コースを受講。フランスから大家を招いての本格的なもので、郵便局の有給休暇を取っての参加でした。その際に、同時に受講していた方との縁でアロマオイルとオーラソーマに遭遇。 今にしてみれば、この二つが私の人生を大きく狂わせることになりますが、当時の私はそんなことは知る由もなかったですね。 どちらも医薬品ではないものの、体に与える影響は良くも悪くも大きかったようです。皮膚に直接触れてもよいとのことで、体に塗布してい

連載⑪ 対応力 40代2度目の長期入院 その1

2008年6月19日から2009年10月6日まで、都合4回入退院を繰り返しました。日記帳は継続中で11年が経過して2冊目に入っていましたが、入院中は空白のページがあちらこちらにあり、何の治療を受けているかさえ自分でもまったく把握できませんでした。 最初の入院は一か月強で7月29日に退院しましたが、仕事に復帰しても手順が頭に入らない状況に陥りまた躁状態に。 8月9日から11月11日まで再入院して2回目の退院。しかしこの時すでに、両親が現在の仕事を続けるのは無理と判断してしま