プログラミング入門17 関数①

関数とは?

 今回は「関数」について学びましょう。関数とは、命令をひとまとまりにしたものです。と言ってもイメージしづらいと思いますので、具体的な例を出しながら説明していきます。

 これまで連載では、実行したいプログラムを単純に一行ずつ記述していました。連載第3回では、「演算(足し算や引き算などのような計算)」という機能を使いました。例えば次のプログラムは、割合を計算して結果を表示するプログラムです。

let 割合の値 = 30.0 / 50.0 * 100
println("割合は\(割合の値)%です") // 割合は60.0%です
 このプログラムを合計で2回行いたいときは、同じプログラムを単純に2回書けば良さそうです。さて、これが例えば1000回だった場合はどうでしょう? 同じプログラムを1000回書くなんて、気が遠くなる作業ですよね。

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同じプログラムを書くときの気持ち
 Swiftなどプログラミング言語では、一連の作業(プログラム)をひとまとまりにして切り出すことができます。こうすることで「この作業を1000回繰り返してください(※)」という意味になるプログラムを書くだけでよくなります。このような作業のまとまりのことを「関数」と言います。

関数を使ったプログラムのイメージ
※実際には「for文」などの繰り返し文を使って「作業を実行するプログラムを1000回繰り返す」といったプログラムになります。

 それでは、関数の書き方と使い方を学んでいきましょう。