縄文と豆
気がつくと縄文に憧れていた。
なぜ惹かれるのだろう、縄文時代に。
毎日、さりなと散歩するたびに、縄文時代のことを考える。
多分、柴犬の祖先が縄文犬だったんだろう。
もちろんリードなどつけているわけがない。
でも、その頃から犬と暮らしていたであろう私たちの祖先は、豆を栽培し、豊かな文化を持ち、
10000年もの時をゆっくりと過ごしていた。
周りの人たちと小さな社会を作り、
戦争もせずに、自然と共に生きていた。
土器の形も本当に手を加えて、
植物から漆を取り出すことも、知っていた。
豆は身の回りにあるものを選んできて、
時間かけて、大きいものを選りすぐり、
食していた。
実家の真下は遺跡の真上。
今住んでいる家もの周りにも実は縄文文化や貝塚が見つかっている。
娘は来週東京都下宅部遺跡の近くに引っ越す。
次男は北の大地のモヨロ遺跡の近く。
考えてみたことがなかった。
縄文文化が身の回りにある、
偶然なのだろうか。
私は豆を育て、
穏やかに毎日を過ごしたい。
そして静かに年老いて行くのだ。
限りある生命を自然と共に生きていきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?