経帷子(きょうかたびら)

こんにちは。 久しぶりの更新です。 今年の夏は 例年に比べ 仕立ての仕事が結構ありまして・・・
お盆休みも やっと取ったような 状況でした。

去年ですか? 本木雅弘さん主演の 『おくりびと』 の影響でしょうか、 経帷子の注文がありました。(白装束・死装束)などとも呼ばれます。

ご夫妻で 色違いの 無地染めの着物と 襦袢 セット・・・色々調べてみると 仕立てに関してだけでも 決まりごとがあるのがわかり びっくりしました。 早めにご準備なさると 長生きできる などの 言い伝えもあり 最期を飾る身なりは ご自分で用意しておくのも いいものですよね。

簡単ですが 写真で 説明いたします。

写真上が ご主人 。 下が奥様の セットです。

色無地の着物・ 帯・ 長襦袢・ 顔かけ・ 脚絆・ 手甲・ 頭巾・ さんよう袋(ずた袋)です。

仕立てに関しては、 まず 玉止めをしない・ 返し針をしない・1人で縫いきらない・躾をかけない・共衿(掛衿)はつけない・ くけない ・ 背縫いのきせは 反対につける など等・・・ 先輩 の 和裁士さんたちに聞きましたら これだけの 決まりがあがりました。全部 従うと 着物にならないような・・・なので 最低の箇所で 返し針だけはさせていただきました。 良かったのかな???

着物の身丈は 奥様のほうも 着丈で仕上げてあります。 おはしょりはさすがに できないでしょうから・・・・

でも、やはり 縫い手も なんだか 神妙な気分になったことが 不思議です。

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