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黒のヒート〇ック

それは去年の4月まだ肌寒い日、
私が洗濯物を畳んでいると息子が部屋に入ってきた。

「あのさ、母親のヒート○ック俺の洗濯畳んだ中に混ぜるの辞めてくんない?いつも着て気づくんだけど…」

「えっ!混ぜてないでしょう?じゃあ、今畳んだ3枚着てみなよ!」

と是が非でも認めない私。

黒のヒート○ックを1枚ずつ着てみる息子

1枚目

「いいねー。俺のだねー。」

2枚目

「おっ、これも俺のだ。」

3枚目

明らかに小さかった…。

「やっぱ、混ざってるじゃないかよ」

「あっ、混ざってた?おかしいな〜」と笑って誤魔化す私。

その話を後日聞いた娘は

「幼稚園児のようにワッペンでも付ければ?」

と淡々と提案をする。

その後ワッペンは買ったものの、息子は付けるのを嫌がり暫くそのままになっていた。

そんなヒート○ック。

今ではアルファベットのワッペンが付いている。

もちろん息子のではなく、私のヒート○ックに…。



最後までお読み頂きありがとうございました。

ひら







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