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Data Platform(Ord4)

もうDATASABERの最終試験まで1か月を切ってしまいました。
コミュニティポイントのブログポイントは完了していますが、これまでの知識を整理して身に着けるために継続してブログの投稿はしていきたいと思います。
本日は、Ord4のData Platformの復習です。どのように自分が作成したVizを組織の人に共有して、なぜ共有していく必要があるのかをまとめます。


改めて、Data Saberの最終目標は?

最終目標は「綺麗なVizを作って、そこからストーリーを得る」ことではないです。その先に、その結果をもって、人の心を動かして、その先のアクションに導いていくことです。
したがって、作ったVizを人に伝えることが非常に重要になる。しかしながら、人に伝えるときに、ファイルを毎度添付して共有しているようでは、いつまでも使い物にならない。自分が作ったものが相手の何気ないところに置かれている(つまり、自分と相手が同じ土台の上にいる)という世界を作っていく必要があります。

なぜ同じ土台に乗っていないとダメ?

●同じ土台に乗っていない世界

分析者がTableauで分析し、twbxファイルで意思決定者に共有する場合、以下のようなリスクが考えられます。

  1. データ更新のスケジュール設定ができない(自動化できない)

  2. データを一元管理できない

  3. 機密データ流出リスク

●同じ土台に乗っている世界

Tableau Serverでデータソースを管理することで、一元管理されたデータで分析・共有することができます。また、IT部門は、データソースにデータを渡すまでがタスクとなり、分担が明確になることもメリットです。

IT部門やデータドリブン文化広めようとする組織が陥りがちの課題(レポートファクトリー)

レポートファクトリ―とは?

一人がTableauを使いこなしており、様々な人の分析タスクを請け負っている状態です。その際には、以下のような事象が起こりえます。

  • タスク量が多すぎて、追いつかなくなる

  • 優先度が低いタスクは遅くなり、ビジネスの判断が遅れる

  • 自分の持っている課題や質問を人に伝えて解決してもらうのが困難

解決するにはセルフ分析できるよう人を増やす必要がある

目指すべき姿は、原則、レポートは各個人が作り、Tableauを使いこなせる人は知識の発信をしてサポートするような状態です。もちろん最初からは難しいかもしれませんが、段階的に下記ような姿にしていく必要があります。
また、全員が分析できる必要はなく、少なくとも部門ごとに分析者が育ち、部門の中でレポートを共有できるような組織になるとベストです。

なぜセルフ分析できるようにならないとダメか?

  • 人が思考のフローに乗るためには自身の思考や操作に対するフィードバックが必要であるため

  • 自分の手を動かして初めて理解できる事柄がたくさんあるため

  • 自自分の問いかけに瞬時にデータを通して答えを得るとき、即座に次の問いや解決方法を思い浮かべたり、試したりできるため

データドリブンな組織とはどういう組織か

全ての人がTableau Desktopでドラッグアンドドロップしながらデータを深堀できなければデータドリブンな組織とは言えないでしょうか?答えはNoです。

下図は、Tableau公式サイトにあるビジュアル分析のサイクルです。全員がこれを全部できる必要はなく、組織の人を「Creator」「Explorer」「Viewer」の三つの役割に分け、それぞれ役割の人が自分のタスクを理解してデータと向き合うことが重要です。なお、これらはTableauのライセンス名と一致しています。

ビジュアル分析のサイクル

勘違いされやすい間違い

「Creator」「Explorer」「Viewer」を下記のように考えるのは誤りなので、注意しましょう。

  • Creator=PrepとDesktop

  • Explorer=Web編集

  • Viewer=見るだけ

Creator

常に新たな視点で質問を持ち、創造する人です。周囲の人の為に有用な環境を整えます。したがって、ビジュアル分析のサイクルのすべてを担います。

Explorer

常に探求心を忘れず、世界のことを知りたいと思い続ける好奇心を持つ人です。Creatorを作ってくれた土台の上で探求していきます。したがって、ビジュアル分析のサイクルにおいて、Getdata以外を担います。

Viewer

美しい数々のViewを見て心を動かし、実際の世界でアクションしていく人です。実は三つの役割の中で最も大事な役割です。ビジュアル分析のサイクルにおいて、ViewdataからTaskまでを担います。Viwerは、CreatorとExplorerでないすべての人ですが、データを扱う方法は知ってもらうことが必要です。

最後に

以上から、最初に説明した通り、全ての人がTableau Desktopでドラッグアンドドロップしながらデータを深堀できなければデータドリブンな組織とは言えないわけではありません。誰もが同じプラットフォームに乗り、役割に応じて自分が最も力を発揮できる仕事をする組織のことをデータドリブンな組織と言います。

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