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SKIPシティ国際Dシネマ映画祭のオススメ

7月13日に開幕した「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」も折り返し地点になりました。6本見て、デイリーニュースも書いたので、激推し作品を紹介します。審査員を務めた短編部門は手前みそになるので、国際コンペの長編2本に絞ります。

まずはフランス映画『私たちのストライキ』です。高級ホテルで非正規雇用で働く客室係が待遇改善を要求し、奇抜なストライキを敢行する社会派コメディー。

経済格差、人種問題、待遇改善……。シビアなテーマを取り上げていますが、中身はエンタメです。最後は痛快かつ感動的。監督は「一部のシネフィルのためではなく、一般的な映画ファンに向けて作った」というだけあって、軽やか。

私は新聞社で労働組合の幹部を務めたので、もともと興味はあったのですが、過酷な労働環境に悩む人にぜひ観てほしい。働くみなさんにエールを送る中身になっています。

ホテルのスイートルームの一泊料金、ルームサービスのサンドウィッチ、コーラの値段、対する客室係の時給換算など具体的な額も興味深い。東京都の時給は客室係の時給(10ユーロ=1,726円)より安かった。日本の低賃金、マジでやばいです。

7月18日(木)17時30分から2回目の上映があります。権利の関係上、オンラインの上映はありません。

もう1本は日本映画の『嬉々な生活』。こちらは中学生のヤングケアラー嬉々ちゃんが貧困に負けず、明るくたくましく生きる姿を描いています。国際コンペ部門で唯一日本からのエントリーというのは納得の出来栄え。子役たちが輝いています。

あまりに出来が良いので、一般劇場で公開されるとは思いますが、ここで観ておけば、孫の代まで自慢できるはず。賞の有力候補。7月17日10時30分から2回目の上映。オンライン配信もあります。

気になった人はデイリーニュースをクリックしてください。

ほかにも、若い映画人の情熱を肌で感じ、大いに刺激を受けました。

コンペ作品は前売り券600円、当日でも800円という価格破壊。しかも、オンラインでも見られる。こんな国際映画祭はほかにないので、近郊の人だけではなく、遠方の人も注目してほしいです。


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