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【0歳児】母子でRSウイルスにかかった結果がやばすぎた

更新が3週間空いてしまった……無念……。

note投稿を1週間に1回は死守したかったのだが、どうしても今回は無理だった!!本当に無理だったのだ!!

なんと母子でRSウイルスにかかってしまったのである!!

RSウイルスとは通常冬に大流行し、2歳になるまでにほぼ全員がかかるという驚異のウイルスなのだが、なぜか今年は夏に大流行しているという。保育園で注意喚起がなされていたが、南無三。我が家もバッチリもらってしまった。

始まりは0歳娘のくしゃみ。たまに「くしゅん!」とやるようになった。とはいえ熱もなく、元気に遊び、ご飯もおっぱいも問題なく食べていたのでそのまま様子を見ていたところ、ある日の夕方、突如として世にも奇妙な呼吸音を発するようになったのであるなんといったらいいのか、「オエッオエッ」というか「コオーッ」というか、とにかく息を吸うときに聞いたことがない変な音を立てるのだ。さすがにただ事ではない。あいにくその日は休日だったので、休日小児外来を急遽受診した。

診断結果は「クループ症候群」。クループ症候群??

クループ症候群とは、喉頭付近にウイルスの感染やアレルギーで炎症が生じて、咳や声のかすれ、呼吸困難などの症状が起きる疾患の総称です。秋と冬に発症することが多く、特に生後6ヶ月の赤ちゃんや3歳頃の子供に多く見られます。 <https://www.nippori-iin.jp/archives/2209>

例の奇妙な呼吸音は、「犬の鳴き声」とか「オットセイの鳴き声」とか表現すると医療関係者には伝わりやすいと先生に教わった。

休日の夜間に駆け込んだにもかかわらず、お医者さんも看護師さんも薬剤師さんも優しくて、「早く治るといいね~」とべそをかいている娘に手を振ってくれた。心細さマックスの新米父ちゃん母ちゃんには、本当に心に沁みた。それぞれご家庭も予定もあるだろうに、休日なのに、ありがとうございます。医療従事者の方々には頭が上がらない。

余談だが、「赤ちゃんの薬、粉とシロップどちらがいい?」と聞かれ「シロップで!!」と即答した夫はえらい。赤ちゃんは薬が自分の体を治してくれるなんてわかっていない。ただよくわからないものを口に突っ込まれるという恐怖しかない。全力で嫌がるし吐き出す。噴水みたいにびゅーって。服もべしょべしょになる。我が家では以前漢方薬を粉で処方された時、流体オブラートに包んで飲ませたり、少量の水で溶いて口裏に貼り付けて水で飲ませたり、それでも全力で吐かれたり、本当に大変だった。甘いシロップであればちょっとずつ変な顔をしながらも飲んでくれた記憶が、夫にはあったのだ。こんな薬の形状ひとつとっても、両親でわが子にあげやすいタイプの認識を共有しておくってとても大事だ。つまり、夫婦双方が子供に薬剤を飲ませる経験が大事なのだ。そうでなければ、病院で「普段とどう違いますか?」「薬はどういうのがいいですか?」と質問されて適切に回答できるのは世話している方(大体母ちゃん)だけになってしまい、とどのつまり決まった方が病院に行くしかなくなり、負担が片方にのしかかる羽目になる。

閑話休題。

で、我が家は帰宅後からが問題であった。吸引した薬が切れると、また娘のオットセイ鳴きが始まった。娘はまだ赤ちゃんだから、自分がどうして喉が痛いのか、呼吸が苦しいのかなんてわからない。わからないから、とにかく泣く。泣くというか泣き叫ぶ。大人と違って声を出したら余計喉が痛むなんてことも知らない。声を上げて泣いて咳き込んで、余計泣くという無限ループにはまってしまった。

上半身を起こすと咳が落ち着くので、赤ちゃんが寝ている間も抱っこしてあげているのがよい、と病院でアドバイスいただいた。子供を産む前だったら、「ふうん、そうか」程度のリアクションだっただろう。抱っこしてあげてればいいじゃん、と。だが、私たち両親は「おう……」と顔を見合わせた。

娘9㎏、体温高め、それを真夏に一晩中抱っこする。
空気が乾燥してしまうため、クーラーも一晩中はつけていられない。

悪あがきでタオルを積んで、上半身が高くなるように娘を寝かせてみた。しかし、娘が泣き疲れて寝入ろうとすると激しく咳き込み、一向に眠れない。疲れているのに咳で眠れない、生後10か月のわが子。わけもわからず、助けてと親にすがって泣いているわが子。もうこれは……。

「やるしかない。私抱っこする」

「ごめん。大変だったらすぐ代わる」という夫を寝室に行かせた。この時期夫は超繁忙期で、一晩中抱っこしてから仕事なんてとても耐えられない。それに、咳き込む娘の看病者は少ない方がよい。

こうして、母ちゃん(私)が夜10時ごろから、9㎏の泣き続ける娘を抱っこして、ひたすら暗いリビングを歩き回る夜の始まり。なつかしいなあ、生後1か月までのころを思い出すなあ。まだ昼夜の感覚がない娘を寝かしつけるために夫婦で抱っこを交代しながら、1か月間夜を明かしたっけ。あれを1か月やったことに比べれば、この1日なんて。いや、クループ症候群が1日で収まるか知らんけど。

縦抱きして1時間くらい経ったろうか。ようやく私の腕の中ですやすや寝息を立て始める娘。やれやれ、とソファに腰を下ろした途端、娘は目を覚ましてしまった。オットセイ鳴き。また立って、娘が眠りについたのを見計らって座って、泣かれて、立って。そしてようやく、私が座っても娘は目を覚まさなくなった。腕の中でくうくう眠る娘。とっくにクーラーは切れていて、私も娘も汗だくだった。そのまま私もソファでうつらうつらし、娘の目が覚めたら起き上がっておっぱいをあげたり、縦抱きを再開したりした。いつもはもうとっくに眠っている時間帯に知らない場所(病院)に連れていかれ、謎の空気(薬)を吸わされ、眠りたくても喉が痛くて咳が出るなんて、かわいそうだ。母ちゃんにうつればいいのに。と、心底思った。

そんな夜が2日続いた。

そして3日目の朝。私の喉はゲロッゲロに痛くなっていた。まあ、そうですよねえ。そうなりますよねえ。うつればいいのにとか言わなくてもうつりますよねえ。中高生時代にポケモンの声真似をすべく鍛え上げ、36時間のお産で叫びまくってもまったく枯れなかった私の強靭な喉は、完全に敗北したのであった。

目覚めた夫に娘を預け、耳鼻咽喉科へ。そして薬局で自分用の薬を待っている間に私の異変は起きた。ふらふらして立つのが厳しい。薬剤師さんの丁寧な説明も、ほぼ頭に入ってこなかった。

あ、思ったよりヤバいかも。帰って体温計で測ると、私は38度の熱を出していた。

うわあああああああああ。

我が家で娘に引き続き母ちゃんが撃沈した瞬間だった。以後4日間にわたって私は熱が下がらず、最高38.9度をマークした。38.5度超えなんてインフルエンザ以来である。私まで咳でほとんど眠れなくなってしまった。普段は風邪でも腹が減るのに、おかゆしか喉を通らなくなった。解熱剤が深夜に切れて、頭痛でふらふらしながら薬を飲んだりもした。

夫が有給3日間を取得して、家事やら育児やらを担ってくれたのは本当に助かった。だが、家事はともかく、完全に育児まで夫に任せて安静にすることはできなかった。おっぱい星人である娘は、哺乳瓶をガン拒否。安心したいのかいつにも増しておっぱいを欲しがる。夜でも昼でも熱を出したまま9㎏を抱えて授乳した。また、夫は娘を一人で入浴させたことがなかったので、私が入浴させることになった。悪寒でガタガタ震えながら娘を洗った。あと娘への投薬。娘はなぜか父ちゃんに不信感を持ってしまい、私からしかシロップを飲まなくなってしまった。いや、父ちゃんも母ちゃんも同じ甘いやつあげてるで。歯磨きナップも父ちゃんだと大泣き。あと寝かしつけも父ちゃんだと寝ない。そしてオットセイ鳴き。結局、授乳、入浴、投薬、歯磨き、寝かしつけを38度の熱を出しながら、ほとんど眠れていないまま私がやる羽目になった。とはいえ夫もいっぱいいっぱいである。彼がいつぶっ倒れるか戦々恐々とした。夫まで倒れたら一家全滅である。まあ、幸いにも夫には感染しなかった。

そして悪魔の4日間が過ぎ、ようやく私の熱は下がった。娘の咳も落ち着いた。結局私は1週間仕事を休み、夫も3日間休んだ。念のため行ったPCR検査は陰性だった。私の体重は1週間で3㎏減。娘も300g減ってしまった。基本どんどん増えていかないといけない赤ちゃんの体重が減少するなんて、親がいっぱいいっぱい過ぎて十分離乳食をあげられなかったことが原因である。こんな状況だったから仕方がなかったと思うものの、ちょっとへこむ。

3人家族で母ちゃんと0歳児が病気になった。字面にすればそれだけ。それだけなんだけど。

いや、このカオス何なの!!?どうすりゃいいの!!?
子供1人でこうなら、兄弟いる家とかどうなってんの!!?

って感じだった。もう完全に我が家は機能停止してしまった。子育てが始まってから、知らなかったと思わされることがめちゃくちゃあったけど、家庭内で病気が流行るとこんなになるとは思いもよらなかった。

今まで「子供から風邪もらっちゃって」とか「お兄ちゃんの咳が妹にうつって」とか、先輩パパママのお話を話半分で「ふうん、大変ですね」って聞いていた。大変ですね、じゃねーよ! 本当に申し訳ございませんでした! 何も知らなかったんです!

もっと人にやさしくしよう。きっとそれぞれの家には、私なんかの想像を絶する大変さがあるに違いないと思って生きるようにしよう。そう肝に銘じた事件であった。

なんだか大変だー、大変だ―って書いているだけで終わってしまった。
夏はこれからが本番、皆様におかれましてもご自愛され日々をお過ごしください。

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