見出し画像

【あなたの目で今、見てください】人間の知能は相対的である本質

ノブです。心理学の本を100冊程度読んでいます。
今回の心理学は実際に今、自分で確認できるものです。
あなたの目で見ているのに、一時的に見えなくして差し上げます。

あれこれ言うのはなしです。さっそく、やってみましょう。
大丈夫です。痛くないし簡単で安全です。怪しくないですよ。



できれば目の前のものが何も動いていない所を探してください。
そのあとあなたの右手で、右の目隠して、見えなくしてください。
あなたの左手で、左目の、上まぶた、下まぶたを軽く押さえてください。

頭を動かさず(視覚がぶれないようにして)一点をみつめてください。

この実験を少しすると、少ししたらボヤけます。
そのあとピンクいモヤがかかったように見えます。
その後に全体がピンクががった白いモヤしか見えなくなります。

(脳は「ものの見方」で進化する140p より参考)

是非、やってみてください。
ちなみに私はドライアイなので薄目でやりましたができました。

私の場合は
「中心以外が黒くなって見えなくなる。そして物の境界線が濃くなっていく。すべてがぼやける。ピンクのモヤがかかる。」
といった感覚でした。


実際にやってみましたか?

やらない場合この先あまり楽しめないかもしれません。


不思議ですよね。
なぜそうなるのでしょうか。

これは人間の脳は動かないものは見えなくなってしまう認知的なものです。


人間は無意味なことから、意味を作り出すことができる能力をもちます。
ですが、その意味を作り出したいのに、何も場面が変わらないなら意味を作り出すことができないのです


わかりやすくします。

ずっと同じ紙芝居の絵を見ても脳はその変化から意味を作り出せないのです。
重要なのは紙芝居の1枚の絵ではなく、その前にある何枚かのストーリーです。
そのストーリーから今見ている1枚の絵に意味を作り出します。



話を戻すと、先ほどの実験ではずっと同じ紙芝居の1枚を眺めてもらったのです。


少し前にあったストーリー(数秒前の映像)がないので今の映像に意味を作り出せず、目では見えているけど精神的な部分は意味を作り出せず、目が見えないという感覚を引き起こしたのです。


まぶたを押さえてもらったのは理由があります。
実は目はサッカードと呼ばれる目の小さな動きをしています。
これは違いを見つけるために動かしているようです。

紙芝居が次の展開にいかないようにしてもらったってことです。


ただ片目を開けていても目が見えなくならないのはそのためです。
サッカードによって脳は違いを見るため、目が見えなくならないようです。




さて、この話の本質は

「目っていうのは動かないと物が見えないんだなー」

という話がしたいのではく、

「脳は本質的に物事を相対的に見る」ということです。

一枚の絵を見るためには、脳は他の絵を見る必要があります。
そうしなければ脳は意味を作り出せないからです。


今あなたが、この文章で何を考 るかは、この文章を読なあ たの、今 での経験によ て意味は変 るもの す。

なぜ今の文章が穴を埋めて読めるかというと、あなたの今までの経験によるものです。

人間の知能の物事には絶対的なものはありません。


目で見るのも今までの経験があって意味を作り出せます。
文章に穴があっても、経験があって意味を作り出せます。

相対的に見る。という行為は人間にとっては重要なようです。
行動経済学で有名なダン・アリエリー先生の実験でも、合コンで自分の価値をあげるためには、自分に似ている若干劣った人を探すことを推奨しています。


これは人間はどうしても、何かを見る時は比較する(相対的な)生き物だからです。

物を売りたいのであれば、買い手が何を比較するか?(相対的なものは?)で考えなければ物の価値は売り手はわかりません。

世界で一番賢いと思っている自分がそういう知能なので、おそらくほとんどの人は同じように錯覚した現実に住んでいると思います。

錯覚を知ってしばえば、人生が楽になるかもしれませんね。

まとめ

人間は相対的な生き物

人々が思考しないことは、政府にとっては幸いだ。
ー アドルフ・ヒトラー ー

人気記事 依存させてくるサイコパスの特徴 https://note.com/hiratagood/n/naf33536ef806 マウントしてくる人の特徴【対処法:褒めると簡単に落ちます。】 https://note.com/hiratagood/n/n5958d8604da5