【タイに住む】[準備編] 1 - 雲がくっきりしているから

みんなの大好きな平田くんは日本を離れてタイで暮らすことに決めたようです。

さみしいね。さみしくなっちゃうね。

という脳内補正で勝手に惜しまれつつ、今タイに住むための準備をいろいろと進めてます。

これがまた結構な無理ゲーで、数々の行く手を阻むハードルやタイミングがこれでもかというくらい押し寄せてきて、もうまるですんなり行ける気がしないのですが、でも頑張って行ってみるみたいです。

素晴らしい計画は不用だ。計画は5%、実行が95%だ。

カルロス・ゴーン(元日産自動車会長(逃亡中))

この行く手を阻む数々の困難を乗り越えていく過程もおもしろく書けそうなので、ここで発表していければと思いますが、まずは最初なので、なんでタイに住むことにしたのかを簡単に書いてみれればと思います。
みれれば。

まずなぜタイなのかと聞かれれば、これに尽きます。

雲がくっきりしているから

いや、ほんとに。超シリアスに言って、輪郭がくっきりくきくきなのです。

たしか日本でも1980年代の夏にはそんな輪郭のシャープな雲が見えたと思うのですが、高度経済成長の終焉と共に、もしくはクマゼミの北限の上昇と共に、そんな雲もとんと見えなくなってしまいましたね。
懐かしく切ない記憶。

タイの雲

不可逆な時間がノスタルジーを醸成するのであれば、そのノスタルジーとの邂逅は永遠に不可能です。
しかし私は気付いたのです。この失われた雲は、まだタイに行けば現在進行形で見ることができるのだと。
これはほんとにすごいことです。
つまり目的性を伴った空間移動においては、過去に遡った時間軸の移動さえ実現できるという、相対性理論の実践とでもいうべきアプローチが可能だったのです。
そして私はノスタルジーを再びリアルタイムなものとして取り戻すことにしたのです(はい、馬鹿)。

ちなみに、タイ、インドネシア、ベトナム、といくつか東南アジアを巡りましたが、タイの雲がダントツ最高です。もうちょっとレベルが違います。

輪郭の境界に指を挟めば、そのまま空から剥がせるのではないかと思うくらいのシャープさです。
この輪郭感、うまく伝わっておりますでしょうか?

タイの雲

とにかく最高です。大のおとなが雲がいいよねという理由で海外暮らしを決めていいのか分かりませんが、こういう雲を見ていると私は正直に言ってゾクゾクニヤニヤしてしまいます。

かんがえるとウキウキ
なんだかゾクゾク
ニヤニヤしちゃうよ

清水建設コマーシャルソング『いつかきっと』(作詞 斉藤哲雄/シミズ社員とその家族)

本当は短期の旅行を繰り返す感じでもよかったのですが、コロナだかなんだかという、サイコロを振らない神様の仕業で思うように短期の旅行すら行けなくなってしまい、ここ数年は鬱憤を溜め込んでいました。

んでもって、コロナの緊急事態宣言が明けたり、タイで水際対策が緩和されたりしたタイミングで「今だ!」と飛行機のチケットを買っても、行く間際にコロナが悪化してそれどころじゃなくなったり、飛行機自体が飛ばなくなってしまったり、そういうのを何度か繰り返した後で「もうこうなったら国内最南端の沖縄で擬似的東南アジア感を堪能しよう!」と行ってみたら全日程雨三昧とかっていう鬼の所業で、鬱憤は晴れるどころかより膨らんでいき、もはや短期の往復の工程を理想的な条件で叶えるのは不可能なのではないか、そもそも片道でもタイに行くという強い決意のようなものが試されているのではないかと考えるようになり、そういうジレンマに私は強いので、行くだけ行って、あとはタイにいながら考えることにしてみたのでした。

これが、私がタイ暮らしを決めた理由です。
次回はタイで暮らすために何をしなければならなくなったのかという、準備編を書いていければと思います。
(そして私こと平田って誰なんだよ、には触れずに進んでいくのです)

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