飲むだけ、超楽痩せ。メディカルダイエットGLP-1について知ってほしいこと
「かわいくなりたい」「キレイと言われたい」「モテたい」
誰もが抱く願望を叶える手段としてダイエットを考える人は多いと思います。
「ダイエットが一番の整形」なんて言われるけど、私自身、確かに!!と思わされる事例を身の回りで数々目撃してきました。
ダイエットにも沢山の手段があるけれど
「確実な効果」「飲むだけ」「メディカル(医療)ダイエット」
といった自堕落を飼いならす豚どもがよだれを流して喜ぶワードが並ぶ「GLP-1」という薬によるダイエットを知っているでしょうか。
“あぶない”“やばい”“副作用”といった言葉も同時に出てくるのが少し怖いけど、もし本当に危ないのであれば規制されないのは何故なのか?疑問に思う方もいるかもしれません。
私は普段、薬機法を中心に美容・健康に関わる商品の広告コンサルをしています。
このnoteでは、GLP-1ダイエットについての
効果<何が問題視されているか
についてまとめました。2分ほどで読める内容です。
GLP-1ダイエットの広まり
GLP-1受容体作動薬は、本来糖尿病患者の治療薬です。
インスリンの分泌を促し血糖値を下げ、食欲を抑える効果があります。
この食欲を抑える効果から、ダイエット目的での処方が行われています。
ダイエット目的の処方が拡大した背景として、オンライン診療の普及や従来の注射タイプ以外で、飲むだけで済む経口薬が市販されたことが挙げられます。
オンライン診療は、自宅にいながら医師の処方が受けられるシステムです。
2018年にスタートしたときには初診は対面とされていましたが、新型コロナ流行下で認められるようになった初診オンラインの解禁がより一層受診を手軽なものにしました。
私自身も何回かオンライン診療を受けたことがありますが、診療の手順はたった3ステップ
ネットで予約~LINEで診療~薬が届くのを待つ
移動や待ちに対する時間がないのがいいところです。
特に自分がコロナになったときや、子どもがインフルになったとき助かりました。
警告時系列の整理
ダイエット目的での処方をオンライン診療で行いやすくなると、次第に業界各所から警告が出されるようになりました。
2020年6月 日本医師会からの注意喚起
2020年7月 日本糖尿病学会からの注意喚起
2020年9月 国民生活センターからの報告
2022年3月 日本医師会から厚生労働省への対応要求
2023年4月 日本糖尿病学会から注意喚起改訂
2023年6月 製造販売業者からの情報提供
ざっくり切り取り。
国民の健康を守るべき医師が治療の目的を外れた使い方をするのは医の倫理に反する
誤解を招きかねない不適切な広告表示を厳に戒めること、薬剤の適正な処方を行うこと
不適切な薬剤使用の推奨は、糖尿病専門医に対する国民の信頼を毀損するもので日本糖尿病学会として認められるものでないこと
アドバイザーから自己注射の方法や薬剤の量を指示されるだけで、副作用が出ても医師の対応がないという相談事例
薬剤は糖尿病治療薬で個人輸入になること、重篤な副作用があることなどの説明が不十分だったという相談事例
ダイエット目的での使用は、薬本来の目的に沿った使用ではなく安全性や有効性は確認できていない
本来の目的外で使用された場合、本来の効果が見込めないだけでなく思わぬ健康被害が出る可能性がある
繰り返し各所から注意喚起がされているわけですが、(最近のなんて販売してる側からです)どうして規制がかからないのでしょう??
これにも理由があります。
どうして規制されないの?
端的な回答は、医師による自由診療だから。
です。
自由診療って高くつくやつでしょ?!
→はい、その通り。
保険診療の場合は、診療内容も報酬も決められています。
一方、自由診療の場合は、診療内容も報酬も患者と病院間で自由に決めることができます。
私たちが自由診療を受けるときというのは、病院側が出してきた治療内容と提示額に対して、患者側が納得して診療を受けているというかたちになります。
民法上、契約自由の原則があるため、この自由診療を規制するのは難しい。
だから、業界各所から「やめとこ~」って声をあげているのです。
何等かの規制がかかれば、本来この薬を必要とする人に対して適切な処方ができなくなる可能性もあります。
私たちは自由な医療を選択できると同時に、自己責任でそのリスクも受け入れています。
自己責任と言われても、実際に痩せている人もいるのを見たり、治療効果や費用を検討するとジムやエステよりも魅力的に見えてしまうのもわかります。
あくまで自由裁量の範囲なので、私自身がGLP-1の処方をやめるべき!とは言いません。
でも、何度も注意喚起が出るのには相応の理由があるはずです。
メディカルダイエットとしてGLP-1ダイエットを検討している方には知っておいてほしいと思いました。
正しく受診をした上で、服用するかどうか判断することを強く推奨します。
詳細を省いているので、正確さに欠ける部分が見受けられるかと思いますがその点についてはご容赦ください。
オンライン診療・医療広告についての対応もしているのでもし疑問があればお問い合わせください。(事業者様向けです)
拙い文章ですが、がんばって書きました。おかげで今日も雑な夕飯です。
ちょっとでも知ることができてよかった~と思ってくれたら是非次の行動してください。
♡を押すだけです。
今後も、医療法を含めた薬事について書いていきます。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
ひらさこ