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山伏と平尾台

2022年春。私が平尾台にハマったきっかけになったツアー。
それが、「地球のかけらHIRAODAI」の西中さんご夫妻が企画してくださった
「平尾台×等覚寺1000年の歴史を感じる山伏古道ツアー」です。

「その昔、平尾台と等覚寺は山伏の修行の場でした。1000年の歴史を感じながら、古の山伏の足跡を辿ります。」

「地球のかけら平尾台」公式HPより

私に刺さったキーワードは、「山伏」。
平尾台に山伏の修行の場があったの!? と、ものすごく驚きました。
私は前から「山伏」に惹かれるものがあって、
それは、息子の忍者好きに付き合って
伊賀・甲賀をめぐる旅をしたことに始まっているのですが、
語り出すと長くなるので、それはまた別の機会に。

とにかく、「これは行かねば!」
ということで、北九州でのお仕事の予定に合わせて、
あっこさんと一緒に参加することに。
彼女は、まさか私がわざわざ来るとは思わなかった…と言ってましたけど。

石灰岩の台地

石灰岩のかけらを手に取ると、簡単に割れて
中にきれいな白い結晶が見えました。
地中の熱によって熱変成を受け再結晶化した石灰岩=大理石ということ、
ご存知でしたか?(私は知らなかったですよ)

平尾台で採掘された大理石は、国会議事堂の「御休所」の暖炉の壁にも
使われているそうです。

日本たんぽぽ


1ヶ月前の野焼きのあとの土から、春の草花が元気よく芽吹いていました。
珍しい野の花たち。かわいいです。

一人静(ひとりしずか)

国の天然記念物「青龍窟」


全長約3km、平尾台最大規模の鍾乳洞で、
ナウマンゾウの頭蓋骨化石が出土しているそうです。
普智山等覚寺の奥の院として修験道の修行場になっていた歴史があります。

豊玉姫の伝説などが伝わる青龍窟の洞口ホールには、豊玉姫を祀る祭壇が。
洞窟全体が聖域となっていますが、中に入ることができます。
中はすごく広い空間が広がっていてびっくりしました。
洞窟探検もできるみたいです。

いよいよ山伏古道へ


いよいよ、山伏古道に入っていきますよ〜!
イノシシが竹の子を食べた跡がありました。
今にもでっかいイノシシが走り出て来そうな雰囲気。
この道を山伏が歩いていたのかと想像すると、ワクワクします。
当時はトレッキングシューズも、ヒートテックもない時代。
大変な道のりだっただろうなあ、と想像します。

白山多賀神社へ

白山多賀神社

山道を下ったところに、「白山多賀神社」があります。
毎年4月の第3日曜日に千年以上前から続く
修験道のお祭り「等覚寺の松会」が有名だそう。
今はコロナでお祭り自体は中止だそうで、残念ですね。
お参りをした後、そこからさらに降っていくと、
集落が見えてきました。

等覚寺 春の棚田の風景

「等覚寺」はこの地域の地名です。前方には行橋の市街地が見えます。
街からちょっと離れたところにこんな素敵な里山があるんですね!

天空カフェで山伏弁当

地域の方が運営している「天空カフェ」で休憩です。
棚田に菜の花と桜が咲きほこる夢のような風景を眺めながら、
特製「山伏弁当」をいただきます。

山伏弁当

開いて「わあっ」と声が出ました。
きれいな春のお弁当。かわいらしいです!
等覚寺の棚田で採れたお米で握った3種のおむすびと、山菜がメインのおかず。
やさしい味わいでとても美味しい。
心を込めて丁寧に作ってくださっていることが、しみじみ感じられます。

食後はコーヒーをいただいてホッと一息。
復路は別ルートでまた平尾台を登っていきます。

平尾台にはお遍路もあった!

この辺りはお遍路もあったそうです。
知らなかった…。
今年の野焼きの後に見つかったという道標。
道を示す「指」のまるっこいかんじが、味があっていいですね。
「へんろ」「遠賀郡」と書いてあるようです。

鬼の唐手岩

こんな断崖絶壁も!「鬼の唐手岩」とよばれています。
てっぺんから下を見ると、足が子鹿のようにぷるぷる震えてきますが
がんばって立ち続けました!
恐るべし平尾台。

無事全行程を完走

普段あまり運動もせず、歩き回ることも少なかった私は
最後まで歩き通せるか少し不安でしたが、
無事、全行程を完走(完歩?)しました!

9キロ7時間のツアー。約2万歩いてました。
頑張った自分をほめたい。

平尾台の雄大な景色を眺めながら、石や草花に触れ、
山伏古道を歩き、美味しいお弁当を味わう。
平尾台を形作ってきた、何万年にも遡る地球規模の歴史と
山伏やお遍路につながる土地の歴史。
平尾台の奥深い魅力を充分に体感できた、大満足の1日でした。

地球のかけらHIRAODAI 西中さんと

この日1日、ガイドをしてくださった
平尾台生まれ、平尾台育ちの西中さん。
奥さまと二人で、平尾台の魅力を伝えるエコツアーやイベント企画など、
さまざまな活動をされています。
地球のかけら平尾台

平尾台愛に満ち溢れた西中さんが、ご夫婦で活動していらっしゃること、
奥さまのお名前が、あかねさんということにも
ひそかに親近感がわいております。

西中さん、1日本当にありがとうございました!

(あかね)

「平尾台×等覚寺1000年の歴史を感じる山伏古道ツアー」2022年3月30日参加


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