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映画「うたのはじまり」

「ろう」の写真家、齋藤陽道。
耳を使って「聞く」ことよりも、
目を使って「見る」ことを選んだ。
写真を撮る彼の言葉で印象に残ったのは
「写真に切り取ったものは小さい。
小さいと、侮ってしまう。
だからなるべく写真を大きく残す」
「小さいと侮る」
これは、、被写体という意味だけでもないなと
自分の頭の中のことを考えてしまった。

彼の妻も「ろう」の写真家。
そしてその2人の子供「樹(いつき)」は
聞こえる。
自分のやり方で子供をあやす。
「うた」が嫌いだった彼が、子守唄を歌う。

それは、「歌う」というより、
心からこぼれてしまう「愛おしい」という気持ちのようにも感じる。

うたのはじまりは、愛なのかな。

陽道の友達でもある
シンガーソングライターの七尾旅人さん。
奏でる音が、うわついてない。
どっしりと、愛に満ちていて
とっても惹かれた。

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