源流に触れる

2019年11月12月といろんな事があった。正確には何かが起こったのではなく、自分が自分の世界で起こっていることを静かにウォッチングしながら、自分の中で反応し続けていた、というのが正しいかもしれない。
日々のネットから得る情報、社会で起こっている悲惨な事件、完全に壊れている政府や国、それらを眺めたり、毎日の日課のようにれいわ新選組の山本太郎氏の該当記者会見の動画を見る。
ウーマンラッシュアワーの村本さんの独演会に行った。
自分とは何者か?と問われ、自分の言葉で語れ、と言われる。
上野大照さんの心理カウンセリングを受ける機会があった。
自分が何をしたいのかが見えた気がした。
かなり悶々とした気分の日が続いた。
週間キャプロアで「本気」というテーマが出て、書くと言ったのになかなか書けなかった。
書き始めては書き直しが何度もあった。
そして、11月30日締切ギリギリに書き上げた。
少し、光が見えた。

12月14日15日と仕事で東京に行った。
電車で移動中にどこかで子供が激しく泣いていた。
混んでいたので姿は見えない。
どうも幼児と赤ん坊を連れているらしく、幼児が泣き出し、赤ん坊も泣き出した。
私はその泣き声が気になって仕方がない。何があったのだろう?
何ができるわけではないが、私にできることはないかとヤキモキしていた。
そのことに、私はびっくりした。

私は子供が嫌いだった。
少し見るぐらいはいいが、ごねてる子供や騒いでる子供、泣き叫ぶ子供などは大嫌いだった。親が何とかすべきだ、うるさい、うっとおしい、迷惑だ、と思っていた。
だから、自分は子供を持たない、ということは10代から決めていた。
子供を持ったりしたら、虐待したり、育児放棄したり、最悪殺すかもしれないと思っていた。そういう私は子供など持つべきではないと思ったし、欲しいとも思ったことがなかった。正直、心から子供を可愛いと思ったことなどなかった。

その私が、子供の泣き声を聞いて、居ても立っても居られない気持ちになっている。
どうしたんだ?何をそんなに泣いているのだ?と気にしている。

これはすごい変化だった。
そのことに直接取り組んだ記憶はないが、心当たりがあると言えば、週間キャプロア出版に、四苦八苦して投稿した作品だった。
文章を書くことで、見えない源流に触れる。
書いた本人でさえ源流に触れたことに気づかない。
しかし、そこに触れることで何かが癒やされて本質的な光が顕現する。
その光はまた、誰かの源流に触れ、誰かの魂を照らすのだと信じたい。


「本気(マジ)で生きる」

子供の頃、夜空を眺めて、なぜ星は光るのだろう、あの星には何があるのだろう、などと思いを馳せていたことがある。
学校で地球が自転しているとか、惑星は太陽の周りを一定周期で回っていると習った。
なぜ回るのか?誰が回すのか?宇宙の果はどうなっているのか?そこには何があるのか?
そんなことを考えると夜も眠れなくなった。
怪談やオカルトも好きで、人は死んだらどこに行くのか?死後の世界はどうなっているのか?そもそも、いつか死ぬのになぜ生まれるのか?と考えた。

中学に行くと意味のわからない校則に縛られ、良い高校に行くことを強いられた。何故、髪の長さや形、ソックスの色や長さまで決められなければいけないのか?何故、いやらしい競争心を煽られて興味のないことを勉強しなければいけないのか?わからなかった。

高校では理不尽な世の中の仕組みや権力というものを知り、学生運動に参加し、どうしたら世界が平和になり戦争がなくなるのだろう?と考えていた。
しかし、自分の無力に打ちのめされて挫折し、大学では音楽に傾倒した。音楽は世界を変えられるのではないかと思っていた。

その後、社会に出ると現実はさらに理不尽さにあふれていた。仕事は出来ないと上司や回りからどやされるが、出来すぎても嫌われると知った。だが、自分というものを曲げることは出来ず、理解されることを求めなくなった。

90年代精神世界と呼ばれる考え方に出会い哲学やスピリチュアリズムに触れることになる。
集団の中に入るのが苦手なわたしは、多くのことを本から学んだ。
ヒーリングやそこに働く不思議な力に興味を持ち、何人かの指導者にも出会い、やがて、前世リーディングやチャネリングを仕事にするようになった。チャネリングとは日本的に言うと霊視のようなものだ。
見えないもの、未知のもの、そこにこそ本当の世界や真実があるように思えた。
それを追い求めて、自分なりに感じたり実践したりして、独自の世界観とメソッド、ものの見方などを身につけてきた。

小学校の頃から読書や書く事が好きだったわたしは、ノートに日記を書いたりコラムのようなものを書いたりしていた。今はブログやSNSで発信するようになった。
書くことを極めようと、今は物書きの修行中だ。
スピリチュアルなセッションやヒーリングは、人が本質に秘めた光を見出すこと。その人自身が光り始める事に関わり立ち会う仕事だ。
それと同じことを書くことでも出来ると知った。
これまで、本を読み気付きを与えられたり、感動したり、癒やされたりするという経験を何度もしてきた。それが何故起こるのかなんて考えてみたことはなかったが、文章講座で学びはじめて、その仕組みがわかってきた。
わかったからと言って書けるものではないが、書けそうな気はしている。

かつて夜空を眺めて、星はなぜ光るのかと問い続けた小さな女の子が、わたしをここに連れてきた。

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