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新型コロナの影響がこの程度で済んでいるのは人類の進歩のおかげ

今年も残り一週間を切りました。2020年は自分の人生はおろか歴史のおいても忘れられることができない一年になることでしょう。

アメリカ、ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、新型コロナウイルスの感染が確認された人は世界全体では7870万人となりました。また亡くなった人は173万に上っています(日本時間の24日午後3時の時点)。これからも感染者数、死者数は増加することは間違いありませんし、経済にも大きな影響が出るでしょう。
しかし、誤解を恐れずに言うと人類が経験したことのない新型ウイルスの拡大局面において、悪影響は限定的だという見方もできると思います。
もちろん、飲食業や観光業のように営業が甚大な業種もありますが、日本経済新聞の発表だとこの冬の賞与は前年比8.55%減に留まっているという見方もありますし、法人企業統計の7-9月営業利益は前年比39.0%減で済んでいるという見方があります。
新型ウイルスのパンデミックという重大局面においても経済は崩壊せず、それなりには動いているということが言えるのではないでしょうか?


新型コロナは100年前に流行したスペイン風邪、200年前に流行したコレラ、300年前に流行したペストと比較されることがあります。スペイン風邪では世界の人口(当時18億人)の半数から3分の1が感染し、全世界で5000万人以上の人が死亡したとされています。
新型コロナも変異種などが新たに発見されており、これから感染は拡大すると思われますが現時点の死者数などを見る限り過去のパンデミックと比較すれば生活や経済など世の中に与える影響は少ないと予想されます。

このような100年に一度のパンデミックにおいても、悪影響が限定的であるのは人類の進歩に他なりません。過去のパンデミックにおいては原因すら特定できず、対策も満足に取ることはできていなかったと思います。
ワクチンが驚異的なスピードで開発されていますが、現在先行しているモデルナ社・ファイザー社のワクチンはともにコロナウイルスの遺伝子データを基に開発されたRNAワクチンというもので、これまでヒトでの使用が許可された例が無いほど最新の技術です。
経済においても、在宅でありながらオンラインでコミュニケーションを取ったり、様々な情報を共有し、ビジネスを止めずに済んでいるのも最新のITテクノロジーやスマホなどの各種ツール、そして通信環境が整備されているからに他なりません。2020年における医療技術、IT技術があったからこそこの程度の影響で済んでいると言えます。

100年前はおろか、20年前の2000年に今回のようなパンデミックが発生していたら一体どうなっていたでしょうか?少なくともオンラインツールも通信環境もない状況では自分の仕事に多大な影響が出ていたと思いますし、コミュニケーションを取る必要性から人と会う機会が増え感染リスクは間違いなく高くなっていたと思います。今回も当初は中国の情報公開の遅れが指摘されているものの、2003年のSARSが拡大した際と比較すればまともな対応をしていたと思いますし、世界中のグルーバルな情報もリアルタイムで共有できており、感染拡大の歯止めになっている部分は大きいと思います。
先にも書きましたが、今回のパンデミックは世界全体に本当に深刻な影響を与えており、今後も予断を許さない状況が続いています。しかし、人類はパンデミックに対して様々な部分で対応しており、そのおかげでこの程度の影響で済んでいるということも事実です。

年末は実家に帰省もできず、旅行も行けず、普段とは異なる時間の使い方をしています。これはこれで良い部分もありますが、一日も早く感染リスクを気にせず自由に活動できる日が来ることを祈っています。

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