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合宿で長期ビジョンと意識を共有する

例年この時期は来期の経営計画を立てるための合宿に参加します。現在このコラムを書いているのもコンサル先企業の幹部メンバーとの合宿の最中です。

オンラインでのコミュニケーションが発展しているDX社会において合宿なんてと思う方も居るかもしれません。特に他の企業と合同で実施するような合宿でなければ、メンバーは普段から経営会議に参加しているメンバーと同じです。そう考えるとなおさら、わざわざ合宿なんてと思うかもしれません。
しかし私は普段から会っているメンバーとわざわざを合宿をする意義を感じています。

私が普段実施している経営合宿のメインの目的は来期の経営計画のベースを策定することです。しかしそれ以上に重要だと考えているのは、世の中の環境の変化に合わせて自社はどう変わっていくのかという長期ビジョンの共有と、メンバー同士の意識の共有です。

日常の業務では目の前の課題解決ややらなくてはならないことに追われ、なかなか長期的・客観的に自社のことを考えることができません。そこで敢えて非日常的な空間に移動し、そのことだけを集中して考えるきっかけを作ります。メンバー同士で自社の置かれている状況、業界の変化、社会全体の変化を踏まえどういう会社にするのかというベクトルを合わせます。またそのベクトルに向けて一緒に進むメンバーで食事をして酒を飲み、一体感を醸成します。
コミュニケーションには意味と意識の二つがあります。意味は文字情報でも伝わる具体的な内容。一方、意識は想いや気持ちなど感情的なものです。合宿という非日常的な空間で共に時間を過ごすことで、メンバー同士の意識の共有が進み、このメンバーでやり遂げようという気持ちが強くなります。数日間ですが寝食を共にすることで、日常業務の中では見えない人となりや価値観も共有することができ、個人間の相互理解も深まります。

コロナ禍のDX化が進んだ令和時代において合宿なんてアナログな・・と思わず、是非取り組んでいただければと思います。


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