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舌下免疫療法の効果

皆さん舌下免疫療法をご存じでしょうか?
舌下免疫療法とはアレルゲンが配合された治療薬を「舌の下」にしばらく含んでから飲み込んで、毎日少しずつ免疫をつくっていくアレルゲン免疫療法の一種です。

2014年に保険適応された歴史の浅い治療法です。現在はスギ(ヒノキにも効果がある模様)とハウスダストの2種類の薬が処方されており、花粉症対策として注目されています。

実は私も例年この時期は花粉症の症状に悩まされておりました。最近は良い飲み薬が出ていると言われていますが、お医者さんや知り合いにこれなら大丈夫と紹介された薬も、頭がぼっーとして仕事に支障が出るため飲むのは本当に症状が酷い際だけと決め、それ以外は目薬と点鼻薬で乗り切っています。衣類は完全室内干し、気温が上がり外で遊びたい欲求も抑え、花見も避けています。
特に昨年はこれまでに無いほど症状が酷く、飲み薬を服用しある会社の会議に参加しました。本当に頭がぼっ~としており、後日参加者から前回のアドバイスが参考になりましたと言われても何の話だか覚えていないという軽い記憶障害のような状況に陥りました。これはマズイな・・と思っていたところ、一昨年から舌下免疫療法をしている長男の花粉症症状が劇的に改善しているのを目の当たりにしました。長男が治療を始める当初、妻から一緒にどうかという勧誘はあったのですが、毎日服用することと、数ヵ月に一度クリニックの診察を受けることがちょっと面倒だなと感じ、断っていました。しかし、自分の症状の酷さと長男の改善度合いを目の当たりにし、「ちょっとやってみようかな・・」とめんどくさがりの私の心が動かされました。

開始は花粉シーズンが終わってからと聞いていたのですが、出版が佳境だったこともあり、実際にクリニックに行ったのは秋口。アレルギーテストで反応が出ると保険適応になるということなので、テストを実施。予想通りスギとヒノキの反応が出ました。
花粉が飛ぶ3カ月前までに始めれば多少効果があると説明され、ギリギリ間に合いそうなので服用を開始しました。出張時など服用を忘れそうだな・・と懸念していましたが、2週間服用を空けると効果が無くなるが多少忘れるくらいなら大丈夫とのこと。服用は朝起きたらラムネのような薬を舌の下に入れ、5分~10分くらいで溶けるのでそれを飲み込むだけです。色んなことが継続しない私ですが、意外と継続できました。
そして迎えた花粉シーズン。飛散当初、多少の目のかゆみとクシャミが出るという症状が現れました。これは効いていないのか・・と絶望していましたが現時点でも症状はその程度です。今年は飛散量が少ないのか?と思っていましたが周りを見ていると結構酷い症状が出ています。まだまだシーズン途中なので確実とは言いませんが、かなり症状が抑えられているようです。
治療期間は最低3年続ける必要があると言われているので、先は長いですが舌下免疫療法のおかげでQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)が改善される予感がしています。
もし、毎年花粉症の症状で悩まされて方が居たらオススメいたします。

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