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平野勝之 還暦ヤケクソ企画『RANDONNEUR IN 60』ひとりアナログファンディング 200万円目指し、自転車走行1日200キロ。ひとりブルべ全記録  前編

〇クラファン成功のための行動

現在開催中のひとりクラファンの募集期間を延長し(6月27日締め切り)
何とか目標額に達するべく、どうしょう?と頭を悩ませていた。
5月27日の段階で集まった金額は121万9000円。
随分集まって感謝して喜んではいるものの、200万円にはまだ遠く・・

前回のnote記事インタビューで、カンパニー松尾に「断食とか、とにかく自転車で走るとか、やはり体を張らないと」みたいな事を言われたのもあり、単純なオレは考えました(それやって失敗しても、松尾氏のせいにするつもりはありません、笑)しかし、そんな根性論みたいな事で支援金は増えるのか?かなり疑問でもありました。
でも、他に何をするのか?思いつかない、黙って机のパソコンの前でくだを巻いてるのも性には合わない。自転車旅のクラファンなので、前回同様だが、やはり自転車で走るべきだろうと考えた。さて、ではどうする?1日でどのぐらい走れるか?はどうだろう?
今までの1日での最高距離は、前回2019年での120キロである

2019年での記録
同2019年

これは、自分ではかなり頑張って走ったのである。
通常、自分の場合、同じ自転車でもロードではないので、スピードを求め
距離を稼ぐ走り方はしていない。
ロードの人達から見ると、1日100キロ200キロは日常的なのだが自分は違う。
そういう走り方は嫌いなのだ。

そういう意味では自分の自転車走行は少数派である。
そんな自分に、1日で長距離など走れるのか?
おまけに若くはない、この前、還暦になったばかりである。
かなり疑問だし、まるで自信はなかった

2019年、120キロ走行の時の様子


しかし、もう他に方法がない、まずはやるしかないだろう。
他にどうすればいいと言うのか?
目標を1日160キロ~200キロに設定して走る事にした。

〇準備

一度決めたら一直線。
とにかく行動第一、とっとと準備にかかる。
まずはバイト先に休日の調整をし、前回120キロ走った自転車の整備にかかる。

この自転車はしばらく乗っていなかったので、バラシて磨いて掃除して、工具がなく自分でできないBBとハブの回転部は馴染みの自転車屋でグリスアップ&玉押し調整(昔ながらのカップ&コーンでシールドではない)
タイヤは以前から使ってみたかった最軽量のフォールディング、700×23Cを取り寄せ、軽量チューブと共に交換する。

この自転車は高速寄りの自転車だが、ロードレーサーではない。
ガムシャラに走るというより、ゆっくりとスピードを楽しむツーリング車の範疇に入る「スポルティーフ」と呼ばれる自転車である。
しかし、高速で走れる自転車はこれしか持ってないのでこれで走るしかないのである。

〇ブルべ

「ブルべ」というのは、自転車のレースではなく、制限時間内に設定した距離を走れるか?という、サポート無し(車の並走など)で完走を目指し、自己記録の認定を行うものである。
日本でも盛んで、100キロコース、200キロコース、300キロコースなど、細かく順にイベントが開催されてるようである。

詳しくはこちら



世界最大の「ブルべ」は4年に一度開催されるフランスのパリ・ブレスト・パリで、1200キロを90時間(約3日半ぐらい)以内に走るイベントで、出場するには、4つのブルべの認定(スーパーランドヌール)の認定を受けねばならない
これまた詳しくはこちら



https://www.junglecity.com/enjoy/enjoy-activity/cycling-randonne-grand-brevet/


今回、自分がやろうとしてる事はこれに近い
制限時間を24時間に設定し、160キロ~200キロを目指す、ひとりブルべである。

そして6月1日に決行しようと準備を進めたが。



〇ギックリ腰

5月末日、決行前日の早朝、準備をしようして起きた時だった。
ちょっとした動作でギックリ腰にやられてしまったのだ
瞬間的に嫌な痛みが腰を直撃

「しまった!!」


と思ったが、もう遅い。
しばらく寝て様子をみていたが、歩くのがやっとだった
翌日の走行を断念せざるをえない事態になってしまった

歩くのがやっと。情けない事態になる。知人がお見舞いに来てくれた

予想外の展開になったが、おそらく疲労とストレスかと思われる。
とにかく休養し、次のスケジュール調整に追われる。
クラファン支援も、腰が悪くなったと同時にストップ気味で焦る。汗
紆余曲折の果て、何とかスケジュールを確保し、6月15日に決行する事にした。今度はカイロに行って腰の整体を整え、今度こそ準備万端整えた。
細かく頭の中で完走の計画を練る。

これだけの距離は初めての経験なので最初は160キロしか無理かもしれないと弱気だったが、支援金200万を目指しているので、かなりムチャだが、やはり200キロを目指すのが正解だろうと思った。

何が起こるかわからない。頭の中では悪魔が躍る。
とにかくわき目もふらず、距離を稼ぐ事だけを考えようと思った。
これをやったからと言って、200万に到達できるかはわからないし、おそらく無理だろう事は覚悟の上だ。
しかし、やらねば気が済まない。


ただ、ガムシャラに走るだけでは成功しないと思い、風向きや時間、自己のペースを守り、荒川や江戸川の河川敷を上手く使おうと思った。
昔ながらの紙の地図をコピーし、ルートを決めて
梅雨の時期なので天候も気にしつつ、ついに6月15日、朝3時半に目覚め、
早朝5時、メーターをゼロにして、イザ、人生初の長距離ひとりブルべに出発した。

続く。