テレポ日記

誰でも使える（使いたくなる）テレポートをつくるからには、とにかくIT業界ノリを自分の中から撲滅したい。

最近は我ながらなかなかの技を編み出した。

僕の話し相手になってくれる人に僕がテレポの説明をしたあと、「ねぇ、僕の説明でわかったことを説明してくれますか？」と相手にお願いする。
その相手はソフトウェア開発とものすごーーーく縁遠くて、なんならパソコンの使い方もそんなに分かってない人がいい。

で、相手が語ってくれた、「その人が分かったテレポート」をひたすら僕がメモしていく。聞いていて間違っていたら僕が訂正することもあるけど、ほとんどの場合、「おお、そういうふうに理解するのかれ」という驚きがある。そして大抵の場合、僕の説明より相手の説明のほうがわかりやすい。

でも僕が10言ったとしたら、相手は2か3しか理解してくれない。つまり、8か7は理解され難いものなのだ。それを自覚することが重要だ。

そんなことを繰り返していると、僕の言葉はどんどん消えて、テレポートに詳しくない、そしてITリテラシーがなくても分かる内容に置き換わっていく。

それを改めて僕がリライトする。
そうして今作っているのが、「読めば誰でも分かるテレポート」だ。

これまで僕は自分のアイディアを全面に出した活動をしてきたけど、テレポはプラットフォームであり、みんなのものなのだから、僕の言葉がどんどんみんなの言葉で上書きされていくのはとても嬉しい。こんなやり方でものづくりをするのは人生で初なので、とても楽しくてやり甲斐に溢れていて、自分が最先端にいるのだという実感が湧いてきてやる気が出る。

これからの最先端は難解なことではなく、誰もに関係あることを目の前にそっと差し出して社会を変えることだと思うので、そういう意味ではメッチャとんがったことでもあるのだ。

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