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たったひとりのロッキングオン

2021年以降、起こることはこれ。
1972年に起きたことが、2022年にも繰り返す。そんな感覚をこの数年は信じて暴走してみたい。ちょっと熱に浮かれたっていいじゃないか。どうせ世の中メチャクチャだし、僕らは真面目すぎた。

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1985年に 橘川 幸夫 さんが1960年代終盤から70年代を振り返る「たったひとりのロッキングオン」。

完成されつつあるシステムをブチ壊すかのごとくのエネルギーを持って「ガキの音楽」が生まれた。コンサートは、そこにいる「ガキ」一人一人が主人公であり、ステージのミュージシャンは「ガキ」の代表として、そこにいることを許され、評価され、愛されていた……と思えるほど単純に、ぼくたちは「ガキの方法論」に酔うことができた時代があったのだ。

ステージの上にいるのは「先生」でもなく「芸術家」でもなく「神様」でもなく、さっさきまで隣でコーラ飲んでた、ちょっとイカレて、カッコイイ奴、だった。

「ビートルズ」が出てきた時の衝撃は「作品の完成度」なんかじゃなく、まさにそのような「新しい方法論」の出現に出会ったからだ。

HELP! という声は客観的な表現ではなく、自分のシャウトと同じ地平にあった。ぼくたちは、今まで、世の中の観客席にいるしかなかった自分たちが、ステージの上に逆流していくような内的興奮を抱いた。

作品よりも、作品に向かう情動=エネルギーが、ぼくたちには重要だった。

https://togetter.com/li/431333

#1970年代研究

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