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起業について考えている君たちへ

今日は、就活について考えている大学生の君たちと話ができて、とても楽しかったです。直接口頭で話すことはできなかったけど、テキストを通じてみんな声をもらったので、ここでもう少し返事をしたいと思います。

今日はまず僕からこんな投げかけをしました。

(平野)今日僕は何のしがらみもなくみなさんとお話しできる立場です。今悩んでいることや、これから将来のこと、なんでも良いので聞いてみたいことがあれば何でも質問してください。

僕が今日、前田先生から誘いを受けて授業をすることを快諾したのは、君たちと出会いたかったからです。

僕らは出会うことよりも、目の前のテストや、スキルをクリアすることにばかり目が向いてしまう。目の前の人を無視して、数値化されたものばかり見てしまう。でも実はどこにでも出会いがある。出会いが人生を変える。

だから出会うチャンスがある限り、それが10人の教室であれ、1000人の大講堂であれ、聞いている人数は関係ない。もしもこれをきっかけに、ひとりでもふたりでも今後友だちになれるなら、そんな素晴らしいことはない。だから僕は誰かと「これからも続く用事」をつくりたいと思って授業に臨みました。

授業後、前田先生とは、これからも連絡を取り合うことを決めました。そもそも前田先生は僕が生徒になっているZoom上の学校「熱中小学校」の生徒にもなってくれたので、毎月1回、「同級生」としてこれから会う予定なんです。これでもう用事がひとつできたので、今回の講演は大成功。

そして今、講義が終わってから1時間ちょっと経って、3人から連絡がありました。これでもう僕的には大成功ですね!あとはそれぞれの人と「用事」をつくるだけ。何が起こるのかはわからないけど、楽しみです。

Zoomで繋がれるって本当にすごいことなんですよ。

今日、教室で挙手してもらったら、「なにかしら変なZoomの会に出た事がある人」って聞いたらゼロだった。Zoomなんて身元バレずにあちこち出席できるわけだから、ぜひ気になった変な会をネットで見つけたら顔を出していましょう!平凡な日々に何かが起きるかも知れない!起きなくてもお金かからないんだから得しかないっすよ。

では質問いきましょう。

起業されるまでの経緯が知りたいです。
もし可能であればそこに至るまでの費用が知りたいです。お金がない人は選択肢が少ないと日頃から感じています。

僕は1998年頃、今から20年以上前に資金ゼロでスタートしました。
演劇をやってて食えない連中を集めて、少しだけお金渡してプログラマーに育ってもらったり、デザイナーになってもらったりして、要は「ちょっと仕事取ってくればどうにかみんな生活できる」って状態でソフトウェア会社をはじめたわけです。場所は下北沢のボロアパート、その前は大学の寮の中にMacを広げて仕事をしてました。会社じゃなくて、家で仕事をしていたんです。もしくは仕事場としてアパートを借りても、その屋根裏で暮らしてました。

それからIT起業ブームがやってきて、大富豪が出てきて、さらに近年はスタートアップブーム、イノベーションなんちゃらと叫ばれるようになって、起業するには大きなお金が必要・・・みたいな空気になりました。僕もそういう世界で頑張っていた時期も(ついこの前まで)ありました。

でも、今は起業にお金はいりません。

お金を使わない起業にチャレンジしましょう!

お金がかかる起業は、僕は筋が悪いとすら思い始めています。
その理由をきちんと説明しますね。

まず、オフィスを借りることをやめましょう。時代遅れです。
リモートワークが普通になったのだから、雇用することもやめましょう。つまり、0円でなんのリスクもなしに起業できることに気づいてください。

場所を借りて、誰かを雇用する。これにはかなりのお金が必要になります。しかも場所を借りてそこに通える人しか雇えません。コロナ前までは起業は場所とお金に縛られていました。

今はどうでしょう?
もしあなたが日本語しかできなくても、世界中の日本語を話せる人をあなたのプロジェクトに巻き込むことができます。そしてその人達を本当に雇わないといけないんでしょうか?フルタイムじゃないといけないんでしょうか?

場所を借りて、リースをして、維持費を払うこと。
相手の時間をお金で買って、命令に従わせること。
その人をその場所まで毎日通勤させること。

・・・全部、時代遅れすぎるし、「中身」と全く関係ないですよね?
「本質」と関係なさすぎじゃないですか?

そんなことより、離れていても、立派なオフィスじゃなくても、すぐにお金にならなくても、一緒にやりたいと思える「中身」のほうが1000倍大事じゃないですかね。なんでこれが起業のイメージだったのか、今となっては謎すぎます。

なので、もしあなたが実家暮らしで20代前半なら、親に頭をさげてもう少し居候させてもらいましょう。一緒に起業する仲間は場所に縛られないのだから、世界中から(それは無理でも日本中から!)探しましょう。そしてこれが大事なことですが、すでに自立して自活できている人だけを誘いましょう。つまり、お給料ゼロで参加してくれる人だけと起業しましょう。

その代わり、相手とフェアでいること。これは絶対です。
どちらが偉いとか、そういう話はやめましょう。お金が動いていない代わりに、丁寧にコミュニケーション取りましょう。お金をもらっていなくても、払っていなくても、お互い一緒にやりたい!と思えることでしか、起業しちゃ駄目です。そこにお金以上の価値をお互いが感じていることが大事。もちろんうまく行ったらお金儲けになることならもっと最高ですね!

雇うのやめましょう。

「お金を払って人を雇う」という行為は、相手の時間をお金で買っているということです。だから相手はあなたの言いなりにすることができます。

でも払っていないなら、命令は聞いてくれません。嫌ならばすぐあなたの前からいなくなってしまうはずです。当然ですよね?

だからあなたは、そういう状況の上でも「こいつと一緒にやりたい!」と思われるようなアイディアや、理念や、情熱を持っている必要があります。

それが自分にはあるはずだ!と思う人は、ぜひ起業しましょう!
ていうか、そんな面白いことはじめるなら、僕も交ぜてくれ!誘ってくれ!自分の生活費はどうにかするから!(その代わり儲かったら僕にもちょーだいw)

そしてそれがうまくいかないのは当然なので、そんなときはぜひ僕にも相談してください。あなたが一所懸命で、かつ、何かを持っていると僕が感じるのであれば、ダメダメな状態のあなたを支えることも僕にとっては面白いはずなので、できる限り力になります。

もしそうではなく、「自分に価値があるかどうかを証明したい」とか、「なんかすごいことをしたい!」というだけなら、自分でお金を貯めるか、投資家さんを集めて起業して、優秀な人をお金で雇って、正統派な起業をしたほうがいいと思います。ただし生き残るのは1%ぐらいだと肝に銘じましょう。

まずは、最低限の生活ができてる状態をつくる。

そもそも論になってしまうけど、お金をかけないで起業したら、それが起業なのか趣味なのかサークルなのかなんなのか分からなくなってしまうはずです。そしてそれでいいと思う。

だって、お金が動いてないんだから、失敗しようが成功しようが、どっちでも痛くも痒くもない。その上で、人生経験が増えるし、何人かと真剣に毎日やりとりができるようになるわけ。これってもう始めた時点で儲けものですよ。負けても負けない、負け知らず。

そう考えると、「最低限の生活ができている」ということが、ものすごーく大切なことだと分かってきませんか?まず「どうにか生活ができている」ということが大前提としてあるだけで、自由度がめちゃくちゃ広がるんです。

「今は実家ぐらしだから生活には困っていないけど、将来のためには今のままでは駄目だ」と思っている人もいるでしょう。あるいは「貯金と仕送りであと2年ぐらいしかフラフラしていられない」という人や、「今はバイトで暮らしてるけどいつまでもそうしてはいられない」という人も多いのでは?

はっきり言うと、それでいいと思います。
できればあと3年はぜひフラフラしてください!(大学の就職を扱う授業でこれは問題発言すぎますが・・・)

ただ、それを具体的に考える時間を作ると、一転して足がくすんで、心拍数が上がるほど怖くなります。一番怖いのは生活がままならない状態になったり、長い目で将来の生活を考えた時の金銭面です。

去年だったら僕は違う回答をしていたかも知れない。
でもコロナになった2020年10月の時点だから確信を持ってアドバイスできます。

これから3年は、将来のことは忘れましょう!

全人類的にコロナ禍という大イベントを経験している最中なのが、今、なのです。この大イベントによって世の中が激変しています。2023年には、今とはまったく違う世界、価値観、社会システムが見えてくるはずです。

だから、この3年間は、あなたの人生にとって、二度と来ないかも知れない激変の時代。毎週、毎月、毎年がまったく違う。壊れるものは壊れまくり、新しいものが生まれまくる。人の気持や価値観もどんどん変化します。

であれば、この3年ぐらい長い目や将来の不安なんてどっかに置き去ってしまいましょう。

「今という時代」を感じて、
一緒に混乱して、
一緒に希望を持って、
一緒に失望したり、
揉めたり、
仲良くなったり、
学んだりしましょうよ!

それでも将来が不安だって?
大丈夫、2023年ぐらいになってから将来のことを考えたって、全然間に合いますって。

それにどうせ混乱期なんだから、今、将来設計なんて無理っすよ??
よく考えてよ、こんな混乱期なのに、将来の設計とか考えるなんて、無理ゲーじゃね?

しかもこれ、20代の人向けに僕は語ってます。
20代だろ??将来のことなんて、そんなつまんないことに使うな!
今を感じろって!!!絶対そのほうがお得だし、将来の安定につながるし、保険になるって!!

だから就職が決まっている人は、こんな時代に就職できてラッキーなので、就職しながら、この激変の時代を楽しみましょう。
就職どうしようっかなとか、就職キツいなーとか、ましてや「わたしって社会に必要とされてないんじゃないか」って思い始めている人、結論出すの、全部後回しにしません??

その代わりに、色んな人と出会って、Zoomで遊びましょうよ。
お金もかからないし、安全だし、いろんな世界や価値観や考え方に触れてみようよ。安定を考えるのはとにかく3年間を走り抜けてからにしようよ!

「お、いいね。じゃあそうする!」って人へ。

2020年10月18日に、zoom上で「未来フェス」っていう変なフェスやります。これに来てください。チケット無料で、以下で申し込めます。

このイベント、僕も誘われた側なんですけどね、ロッキング・オンって伝説の音楽雑誌を立ち上げた橘川さんっていう70歳の僕の友だち&師匠が主催してるんで、僕も登壇枠をもらってます。いつのまにやら主催者側ですよ。

んで、日本中から色んな人が集まって、5分ずつ登壇して自分のことをひたすら話していくという、「お客さんのためではなく登壇者同士が出会うためのフェス」なんだと僕は理解してます。

んで、どうせなら登壇したいぜって人がいたら、facebook経由で僕にMessageください。僕の登壇枠があと数名あるので、ステージに立っちゃいましょう!(スタージに立つって言っても、zoomでカメラが切り替わるだけですけどねw)

時代は一気に変わっていきます。そのために出会い、そして合流しましょう。地球上のどこにいても、僕らは出会うことができるし、友だちになれるはず!では10/18に!!


甘党なのでサポートいただいたらその都度何か美味しいもの食べてレポートします!