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[1975]HiramFarmTimes No.2

~概要~
・ウイニングポスト10 2024を雰囲気でやってる中の人の年間まとめ記録
・1973年スタート
・史実馬は頭のあたまに★つけときます(ついてないのは架空馬)
~目標~
・当面の目標はトキノミノル後継を間に合わせること(確立は次代に任せる)
・今度こそバックパサー系を確立させる
・同じ系統の繁殖牝馬を愛着があるからという理由で溢れさせない(戒め)
~登場人物~
:ハイラムファームのオナブリ。私のこと。ウイポは9 2022からやってるが、今のところ娘しか産んだことがない。本当に男児うまれるんか???
ギャル:秘書のこと。私をらみぴっぴと呼ぶ。多分出番はない。
ONDISK:本名は瑞原幹人というらしい。詳しくは調べなくていいよ!
玉置先生:初期担当厩舎の調教師。本名は加藤先生。史実だとアイネスフウジンやカリブソングくん等を管理していたらしい。
高松凱旋:獣医のおじさん。コーエーテクモくんがだらしねぇせいで獣医のくせに持病を治してくれない。30歳年上の夫(予定)。今作は結婚しても年上の娘は増えない。歌劇ちゃん、どこいったんだろうな?



HiramFarmTimes vol.2 躍進(1975)


▼"青玉の雷神"キンセーセキ(牡3)、ついにダートの頂点へ

ダート路線で並外れた戦績を残したキンセーセキ(牡3)が、ついに1975年の最優秀ダート馬に輝いた。

同馬は生粋のわがまま馬。気性こそ落ち着いていたものの、幼駒時代から手を焼かせ、牧場長のONDISK氏や玉置調教師も不安視していたという。

それもあってかウイポの仕様かデビューは晩秋まで遅れ、重賞初勝利は3月の京浜盃。ムラのある走り方を不安視する声も多かったが、終わってみればダート三冠を余裕で制覇する好走ぶりを我々に見せつけた。しかし地方重賞のためレーティングが伸び悩み、血統的な不利もあってかコエテクくんの調整が粗いためかアイドルウマップランキングも低迷が続いた。

そんな不遇の時期を経て、11月のJBCクラシック、東京大賞典と更に連勝を重ね、一気に人気に火がついた。メジャー血統に人気を奪われがちな零細血統の星だっただけに、その活躍は高く評価された。

「やっとキンセーセキが評価されて、ひと安心です。馬産地は血統価値ばかり重視してましたが、零細血統からもこういう強い馬は出る。ストロングエイトの戦績も含め、この一年を通して分かってもらえたんじゃないかと。分かってないのはコエテクだけですね」と、年末の表彰式でオーナーブリーダーの柊氏はそう語った。

"青玉の雷神"の活躍は、ダート路線の底力をわれわれに思い知らせた1年となった。

▼"剃刀の切れ味"ハイラムリハツ(牡3)示す、早熟の資質

ハイラムリハツ(牡3)は、昨年のデビュー戦から並々ならぬ資質を見せつけた。その鋭い末脚から、一部からは「剃刀リハツ」という二つ名で呼ばれるまでに至った。

デビューは昨年夏と早かったが、早熟馬の寿命を減らしたくないというオーナーの意向でじっくりと育てられた。しかし実力は隠しきれず、東スポ杯2歳S、京成杯、弥生賞と重賞を勝ち進み、クラシック第一戦の皐月賞に駒を進めた。
皐月賞では余裕の競馬で優勝。最終コーナー過ぎにするりと前に出て、そのままゴールを制した。

世間は日本ダービーの挑戦を期待したが、距離不安から日本ダービーはパスし、NHKマイルCに出走。ここでも圧勝を収め、実力を示した。
オーナーの柊氏は「1600は少し短かったけど、持ち前のパワーで何とかゴリ押しした感じだね。距離的には2000がベスト。少し長いかもしれないけど、次は宝塚記念に挑ませるよ」と宣言した。
結果は同じく柊氏の愛馬ストロングエイトに阻まれ二着。愛馬によるワンツーフィニッシュでオーナーにとっては喜ばしい結果となったが、ハイラムリハツの無敗伝説はここで潰えた。

その後は重賞を転々としながらも堂々の成績を残し、年末には最優秀3歳牡馬に選出された。柊氏は「早熟馬だし、施設も完璧じゃないし、年内までかなぁと思っていたんだけどね。玉置先生がまだまだいける、と仰るので。来年はもっとGⅠタイトルを取らせてあげたいね」と力強く語った。

切れ味鋭い早熟馬ハイラムリハツの活躍は、どこまで続くのか…今後の動向から目が離せない。

▼"追随なき快速少女"テスコガビー(牝3)、女王君臨

昨年からその格の高さを見せつけていた★テスコガビー(牝3)。"追随なき快速少女"に相応しい活躍に、他馬はひれ伏した。

昨年10月の新馬戦から、既に素質を見せ付けた同馬。阪神JFでは序盤から圧倒的なスピードで他馬を寄せ付けず快勝、翌年のティアラ三冠に向けた第一歩となった。

ティアラ三冠の各レースにおいても、テスコガビーの走りは圧倒的だった。その姿は他馬を従える女王のようで、実況アナウンサーは「後ろからは何も来ない」と何度も声を張り上げた。
秋華賞を勝った後は、エリザベス女王杯に出走。古馬だろうが関係ないと言わんばかりに完膚なき勝利をおさめ、四冠目もあっさり手にした。

世界に通用する無敵の逃げ脚を証明するため、テスコガビーはついに香港に渡る。香港マイルに出走し、牡馬をまじえた国際舞台でも鮮やかな走りを見せ、その行き掛けの駄賃でオーナーへ勝利をプレゼントした。

当然の権利のように最優秀3歳牝馬に選出された場にて、オーナーの柊氏に翌年について尋ねると「来年はテスコガビーに相当な負担をかける。国内の春秋スプリントとヴィクトリアマイルに加え、香港短距離三冠も狙っていく。秋にはブリーダーズカップのどれかに挑むつもりでいる。年末には有馬記念にも出すかもしれない。」と、かなり強気なローテーションを明らかにした。

誰にも影を踏ませぬ女王テスコガビーの快進撃は、まだまだ続く。

▼"雪花繚乱"ハツハナ(牝3)&ミユキ(牝3)の躍進

テスコガビーの大活躍に隠れがちではあったが、ハツハナ(牝3)とミユキ(牝3)の二頭も、着実に力をつけていた。

ミユキは春のフィリーズデビューを勝利。続くアーリントンカップを制し、渡米。初戦のディナーパーティーSでは初遠征という事もあってか力及ばずだったものの、その後はデルマーオークス、ファーストレディS、メートリアークSと、GⅠタイトルを次々と手にし、まさに雪の華のごとき眩い走りを見せた。

一方のハツハナは、柊オーナーの他馬との兼ね合いから夏までは地方重賞やGⅢを転戦。11月のJBCレディスCLでついにGⅠ初制覇を果たす。桜のような可憐な姿からは想像できない、力強い末脚を発揮した。
レース後、オーナーの柊氏は「ここまでよく耐えてくれた。キンセーセキが柔軟低すぎでマイルを走れない子なので、来年はハツハナに春秋ダートを勝利してもらいたい。庭先取引で買った子だけど、血統もかなり良いみたいなので、繁殖後にも期待がかかるね」と語った。

いま華やかに咲き誇る女王テスコガビーの陰で、雪解けと開花の季節を待つ二頭。その勢いはさらに加速していくことだろう。

▼ハイラムファーム、2歳の鉄板ホースたち

ハイラムファームの2歳世代が今年も力強い存在感を放っている。クラシックを賑わせそうな"流星の貴公子"★テンポイント(牡2)、"目覚め待つ大器"★グリーングラス(牡2)、"金剛の輝き"★ディアマンテ(牝2)の3頭が注目を集めている。

年末のホープフルSを余裕の走りで制したテンポイントは、来年のクラシック三冠への期待が高まっている。一方でグリーングラスの本格始動は翌年となるが、欧州三冠を狙うという噂も流れている。

ディアマンテは期待されていたものの、阪神JFでテイタニヤに大差を付けられ敗北を喫した。今後はテイタニヤと共にティアラ三冠路線で鎬を削るのか、それともフランス牝馬三冠を目指すのか注目される。

オーナーの柊氏は「この世代は史実馬しか抱えてないので、とにかくGⅠをたくさんとりたい。他所の馬で一番怖いのは、トウショウボーイとテイタニヤ。トウショウボーイは秋古馬三冠取らせてあげるから、クラシック三冠と春古馬はうちに譲ってくれないかな。」と、警戒と期待を込めたコメントを残した。

2歳世代からその手ごわさを見せつけるハイラムファームの若駒たち。来年のクラシック戦線を大いに賑わせることになりそうだ。

▼伝説の2頭が現役生活に幕

★タカエノカオリ(牝4)と★ストロングエイト(牡6)の二頭が、現役最後の年を迎えた。

タカエノカオリは、昨年オーナーが宣言した通りマイル戦線に参戦。有言実行、春秋マイルとヴィクトリアマイルを見事制覇した。
引退レースとなった阪神Cでは堂々の日本レコードで勝利を収め、最終的には18戦17勝という素晴らしい戦績を残した。(唯一の敗戦はデビュー二戦目のサウジアラビアロイヤルC2着のみ)

一方のストロングエイトは、最後のシーズンとなる今年、秋古馬三冠を最大の目標に掲げていた。春先は衰えも考慮しGⅡ戦を中心に緩めのローテーション。6月の宝塚記念では同厩の後輩ハイラムリハツの追撃をはね除け、宝塚記念連覇という大偉業をを成し遂げ古馬の意地を見せつけた。

札幌記念を経て無敗で迎えた天皇賞秋では、因縁のライバル タニノチカラを破り勝利。しかし次のジャパンCでアレフランス、サガロに阻まれ三冠の夢は潰えた。
引退レースの有馬記念では、良いポジションが取れず終始大外を走らされる。衰えによるスタミナ不足が危惧されたものの、終わってみればフジノパーシアを大きく引き離す快勝であった。

「ライバルが異様に強くて、五歳では上手く勝たせてやれなかった。今年こそ三冠をと思って挑んだジャパンCで、フランスのアレとサガロに負けた時(三冠配合が出来ない事が確定して)本当にショックだった。今年に入った時点ですでに衰え始めてしまっていたし、もう難しいのかもしれないと思っていた。最後はストロングエイト自身の根性でつかみ取った勝利。愛馬を褒めてやりたい。今度こそ絶対に系統確立をさせる。」と、オーナーはレース後に感極まりながらコメントした。

夕日に映えた黒鹿毛の勇姿は、永久に記憶に残されるだろう。

▼さらば、伝説の黒鹿毛たちよ

1975年度の表彰式、会場は嗚咽と拍手喝采に包まれた。年度代表馬には年内で引退を表明していた★ストロングエイト(牡6)が選出された。

「ストロングエイトはオーナーブリーダーを始めて最初に譲って頂いた馬で、引き継ぎ有とはいえ色々と不十分な中、本当によく頑張ってくれました。武邦…じゃない、河原さんもいつも丁寧に乗ってくれて感謝の言葉しかない。玉置先生も本当にありがとう。定年までこき使うので、覚悟の準備をしておいてください。」

オーナーの柊氏は表彰式にて、感極まり嗚咽を漏らしながらもそう語った。

表彰式の感動もおさまらぬまま、暮れの中山競馬場でストロングエイト(牡6)とタカエノカオリ(牝4)の引退式が執り行われた。
誘導馬に引かれながら二頭が姿を現すと、観客からは惜しまれる声が上がった。

柊氏は引退式でも、二頭への賛辞と感謝の言葉を述べた。

「寒い中、ストロングエイトとタカエノカオリのために集まって頂きありがとうございます。特にストロングエイトは、ハイセイコーやタケホープといった強い馬が同世代にいた事でなかなか勝たせてやる事が出来ず…それでもシルバーコレクターと皆さんに呼ばれるほど、いつもしっかり掲示板入りする、本当に馬主孝行な馬でした。今年で引退すると馬も分かっていたのか、宝塚記念と有馬記念を勝つ事が出来て…本当に誇らしい馬です。これからは種牡馬としての仕事が彼を待っています。今回こそは、ストロングエイト系を確立してみせます。タカエノカオリも、繁殖牝馬となって未来の名馬を産んでくれる事でしょう。どうか稀代のアイドルホースの影で駆けた我が名馬たちを、忘れないでやってください」

柊氏は鼻水を垂らしながら、ファンに呼びかけた。

我々は決して忘れない。
ありがとう、ストロングエイト。ありがとう、タカエノカオリ。
伝説の黒鹿毛よ、永遠なれ。

▼編集後記(余談)

感情移入しながらゲームをするタイプなので、引退式…というかその前のぶっちぎり阪神C&有馬記念での有終の美の時点で、ずっとめそめそしていました。よぐがんばっだねぇ…。

コエテクくんの不具合修正を待っていたため、1976年はこれからです。最近マジで仕事が粗くて、商売は露骨で…ほんま…だいじょうぶですかね…?

サポートいただけましたら、食後のデザートがほんのちょっぴり豪華になります(๑╹◡╹)