22年前、地球一周したころ(2)
地球一周の船旅に、
私はカメラを7台持っていった。
Canon NewF-1を2台、
GR-1
京セラのコンパクトカメラを3台、
そしてチェキというインスタントカメラ1台だ。
カメラというものは壊れるから、そのときに備えて、なのだが、
後半、NewF-1の1台のほうはピントが合わなくなっていた。
カメラが動かなくなれば、必然的に使えなくなるのだが、
ピントが合わないとかになると、フィルムを現像してみなければ
わからない。
一眼レフだからスクリーン上で確認できてもよさそうなものだが、
なぜかわからなかった。
原因はレンズとボディの接続の不具合で、レンズが浮かんだような状態にあっていたから、はっきり、間違いなく、ピンボケなのである。
ピンボケに関しては、今も昔もあとからはどうにもならない。
当時はまだフィルムの時代だから、私が持っていったカメラもすべてフィルムカメラである。
同部屋の仲間にはデジタルで進んでいる奴がいて、デジタルカメラを持ってきた奴もいたが、私はフィルムカメラだった。
私はISO感度800で36枚撮りのフィルムを100本持っていった。
三か月の旅行で、98本くらい使ったと思う。
繰り返しになるが、いまと違って、あの頃はデジカメではない。
少なくとも私は。
だから、撮影した写真のすべては、日本に帰国して写真屋さんに現像に出してから見ることになる。
後半カメラとレンズの接続に不具合があったことがわかったが、大事な写真はすべてピントが合っていて助かった。
いま考えても不思議である。
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