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知識の握手はあったかい
エディ・タウンゼント(の奥さまが書かれた)「オーケー!ボーイ」を読んだ。エディさんは、6名のボクシング世界チャンピオンを育てた名トレーナーである。
このエディさんに師事していたひとりが、カシアス内藤だ。
沢木耕太郎「一瞬の夏」の主人公で、アリス「チャンピオン」のモデルでもある。
手をのばさなければ、触れられないものがある。
アリスのチャンピオンを聞いて『歌のモデルは誰だろう?』と思わなければ、そして、調べなければ、カシアス内藤もエディさんも知らずにいた。
カシアス内藤が、ガンを宣告されるも奇跡的に回復へ向かったことや親子二代でチャンピオンになったことも知らなかっただろう。
手を差し伸べ、互いが触れられる場所で握らなければ、握手はできない。
知識の繋がりも同じで、疑問を持ち、調べなければ繋げられない。
しかし、繋がったところはあたたかい。
あたたかさは幸せである。
知識の握手があったかいのは、ひとつの幸せだからかもしれない。
気と機が向きました際に、是非。