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読書の感想

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読んだ本の感想を書きます。
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#読了

現代で自分を消し去る失踪者になるということ:ノンフィクション記事「GONE 行方不明」を読みました

 この現実世界で故意に行方不明になることは可能か? ノンフィクション「GONE 行方不明 自分を消し去る失踪者たち(WIRED Single Stories 012)」を読みました。  現代で故意に自分を消し去ろうとした人たちは、どうなるのか。短い記事の中に、故意に失踪した人々のいくつかの物語や昔と現代のやり方の違い、追跡者との攻防について書かれていました。(アメリカの)失踪者が割と衝動的に、計画を実行に移しているというのも私にとっては以外な事実でした。  読了後の感想、「

「ミステリー「暗号」の作り方」読了:小説執筆アイデアのための刺激に

「ミステリー「暗号」の作り方」を読みました。  暗号の作り方だけを簡潔に体系立ててまとめています。執筆中の方が暗号の謎を作りたいときにざっと見ると、アイデアを考えるための刺激として役立ちそうです。  ミステリー執筆中の方には作品作りの参考になる内容ですが、ミステリー好きの方には謎解きのヒントになるかもしれません。簡単に見抜けない方が、作品を楽しめるような気もしますが……😅  この本は、kindle unlimited対象作品です。サブスクされている方は、気軽に読めます

「ある行旅死亡人の物語」―孤独死から解き明かされる身元不明の女性の半生と、自分の人生について考える時間

 ノンフィクション、「ある行旅死亡人の物語」を手に取りました。ある孤独死をした身元不明の女性の人生に焦点を当てたこの作品は、彼女が残したわずかな痕跡から、記者たちがどうやって彼女の身元と半生を解き明かしていったのかを描いています。興味をお持ちの方は、ネット上で公開されている原稿もご一読いただけます。  (無料で全文読めました)↓  警察も探偵も、彼女の身元を明らかに出来きませんでした。なぜなら、彼女は住民登録がされておらず、銀行の通帳を作成したときに残るはずの資料も何故かな

プロが明かすエンタメ小説のコツ: 『エンタテイメントの作り方』読書感想

「エンタテイメントの作り方」をAudibleで聴いた。日本ホラー小説大賞を受賞した「黒い家」などの人気小説を書かれた、作家の貴志祐介さんが書かれている。(ちなみに、kindle unlimitedでも読むことができる)  小説の書き方というよりは、タイトル通りエンタテイメント小説を創るときに注意する点について書かれていた。貴志さんのこれまでの作品を例として具体的に挙げてくださっているのも、聞いていて分かりやすい。また、その作品を読んでみたくなる。  例えば、自分

お金と夢をつかむ考え方を学ぶ:「まんがでわかる 年収200万円からの貯金生活宣言」読書感想

「まんがでわかる 年収200万円からの貯金生活宣言」を読みました。作家の石田衣良さんがyoutubeチャンネルの番組内で、面白かったとおっしゃっていたので興味を持ったことがきっかけです。  収入を増やすことは今すぐに実現化することが難しいので、支出を減らすという面にスポットライトを当てています。  例えば、この本では支出を消費、浪費、投資の3つに分けてみることが勧められています。浪費もゼロにすることはなく、月収の5%までならOKとしている所も現実的です。継続できることを第