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読書の感想

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読んだ本の感想を書きます。
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2024年8月の記事一覧

読了後にある爽快感:小説「木挽町のあだ討ち」読書感想

 第169回直木三十五賞・第36回山本周五郎賞、受賞作。  オチはなんとなく知っていた(知りたくなかったのに、youtubeのある番組を見て知ってしまっていた💦)のだけど、最後までとても面白く読めました。というのも、芝居小屋の人々に話を聞いて回っているその人は一体誰なのか?という謎を知りたかったから。  オチ自体は、物語を読み進めていけば「もしかして、、、」と考えられるような構成になっていて、素敵だなと思った。  また、芝居小屋の人々がそれぞれ抱えている過去、心に抱えてい

罪×パンデミックな小説「ツミデミック」読書感想

 一穂ミチさんの文章は、とても読みやすい。そして本作においては、「罪」がテーマの1つでつらい描写もあるのだけれど、どこかさらっとしていて、私のページをめくる手が重くなかった。あっという間に、1日で読了した。  第171回直木賞受賞作の短編集。  1話目の「違う羽の鳥」、途中までは最高に好奇心が刺激された。不思議で、ちょっぴり怖くて、予想を覆すストーリー展開。オチだけ、ちょっと肩透かしをくらった気がしましたが、それ以外はミステリ的なお話でとても楽しめました。  5話目の「祝

体験価値のアイデアをどう創り出すか?:「ファンの心を動かす一言発想法!」レビュー

 ビジネスの企画やマーケティングにおいて、「体験価値」提供の重要性が増しているといいます。利用者、消費者は、ただモノをお金で買うのではなく、お金を支払うことでどのような体験を買うのかを吟味しているのだそうです。  例えばこのnoteでも、利用者は好きなクリエイターに「サポート」という形でギフトを投げて応援する仕組み(記事というモノではなく、体験価値を創り出すクリエイターに対してお金を払う)があります。  今回、ご紹介する本「ファンの心を動かす一言発想法!ー体験価値のつくりか

株式投資歴8ヵ月、感想や読んだ本まとめ

 日経平均が暴落している8月。私自身は今年の7月いっぱいで、投資歴がようやく8ヵ月になりました。トータルでプラスになっていると言いたいところですが、資金100万円として追加でお金は入れずに、マイナス35万円です(笑)💦  今は中長期投資は単元未満株でしか保有していないので、この暴落では全て放置しようと思っています😁  8か月間やってみて感じたのは、私はスキャルピングのセンスは無いみたいでした😅とはいうものの、最近はいくつかの本を読んでは実際の板での取引をしてみてを繰り返し、