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心に潤いをもたらした1日

秋花粉がひどいです。
私はどうやら肌にダメージを受けるタイプらしく、おまけにお年頃で乾燥肌化がすすんでいて、弱ったところに花粉がくっついて、かゆいからつい掻いてしまって、さらに肌が弱くなって、弱くなるから花粉症酷くなって…みたいな繰り返しです。
で、化粧水はもちろん、乳液と美容液で乾燥させないように塗りたくり、頭皮乾燥が特に酷いので頭皮に良いというローズマリーウォーターをふりかけ、頭皮ローションつけてマッサージ。
外側からだけでは治りきらないと、プロテインとコラーゲンの粉末を豆乳で割って飲み、発酵食品を積極的にとらねば!と心がけ、小麦が乾燥肌に悪いらしいので極力除去したり。
ここまでやって、やっと治まりつつあります。けっこう大変。でも、体の乾燥は何かしらの対処ができる。

諸事情あって、心の方も乾燥気味で。
ときめきを無くしたし、なんかポッキリ折れちゃったものがありまして、心の乾燥はどうしたら潤うのかって考えてみた。

まぁ、楽しいと思えたら何でも良いので、積極的に美術館にいって芸術に触れてみたりね。
心も乾いたら、何かしらの対処をして潤わせるしかないじゃないか。
私は美術館行ったりするけど、美味しいもの食べたりするのもいいと思う。

神様ってみてるのかって思うのと、人によって傷ついた心は人によって癒やされるようにできてるのかもなぁと思うこともあって。
私が何気なく呟いたことを読んでくださったフォロワーさんにお誘い頂いて、かねてより生でご尊顔を拝みたいと思っていた月組のトップスター、月城かなとさんの舞台を観ることができました。
本当にありがたい!

前置きが長くなった。

10月25日
『フリューゲル 君がくれた翼』鑑賞。
人生で2回目な東京宝塚劇場です。
タカラヅカ自体は好きなので、関西在住時代には大劇場にたまにいったり、なにより月1回民放で公演放送してましたからね〜。
熱烈なファンではないけど、タカラヅカの良さはそれなりに理解できるかなー、けど生徒さんの名前はトップスターくらいの方しかわからんわという人の感想。

まず、月城さんがなぜ気になっていたかの話をすると、エリザベートのルキーニを配信で観たときに素敵だったのと、その時に出演に際してインタビュー受けていたのをたまたま見て、真面目そうなお人柄を感じてたのと、なによりお顔が超好み。
人を見た目で判断してはいけないというけど、私にとってジェンヌさんの容姿はかなり重要。ぶっちゃけ、ジェンヌさんだからこそ容姿(スタイルとかも含めて)は武器だと思ってます。

1度ちゃんと観てみたいよなと思って、ひそかにチケットサイトとかでは申し込んでみたけれど、当然取れるわけはない!
あるところにはあるさ、みたいですが(笑)

で、東西ドイツの話らしいということだけは理解して観劇したのですが、予想以上に泣いた!
私の好みを知っている人にはわかると思うけど、市民が権力や理不尽に対して闘う話に滅法弱い。
単に敵対する国に生きる2人の恋物語かしら〜とのほほんと観ていたら、かなり骨太なストーリーで、ところどころコメディ要素もあり、母子愛にウルウルし、てんこ盛りストーリーだった。

少し影のある月城さんのヨナスに対して、あっけらかんと明るい海乃さんのナディアがよいバランスだなと思ったのと、超ベタベタな恋愛関係というよりは同士として心が通じ合っていく姿に感動。
こういうペア好き。
でも、2人が管制塔で語り合うシーンにはきゅん❤️のオンパレード。
ヨナスの寂しそうな笑顔にきゅん❤️、苦しそうな顔にきゅん❤️、2回目の管制塔のナディアをからかう姿にきゅん❤️
いや、もう、これぞ宝塚男役スターですわ!!!
きゅん❤️を振りまいてナンボなんでございますわ!!!
ファンをときめかせる技術があってこそのトップスターですわ!!!

これよ、これ!私はきゅん❤️を求めて宝塚が観たいのよー!!!(もちろん異論は認める)

話それるけど、この間加藤和樹さんと朝夏まなとさんのコンサートを配信で観たときに、朝夏さんの爆裂男役ファンサを瞬時に出せるの見て、すごいってなりました(笑)

もちろん、きゅん❤️だけじゃなくて、ちゃんと伝わるお芝居の技量があった上での話ですけど。

で、宝塚のにくいところというか、うまいところというか、だいたいタイプの違うオトコが3人出てくるじゃないですか。
これも面白いとこだよなと個人的には思ってます。

今回は敵役のヘルムートが鳳月杏さん演じていられて、もちろん私は初めて認識したわけなのですが、敵役こそ魅力がないと宝塚演目は成り立たんのや!と力説したい部分を、素敵にカッコよく悪い男でいらして、悪くてもいい男って素敵よねと思ったり

ナディアのマネージャーのルイス役の風間柚乃さんは明るくてキラキラした感じが、ヨナスとは反対でいい味出しでたりで

いや、これですわ、タカラヅカ!!!
と、納得する創りなのですよねぇ。

しかし、このてんこ盛りなストーリーで適材適所を配置したオリジナル作品を1幕で仕上げるの、改めてスゴイなとも思ったんです。
フリューゲルは脚本が良い。
いま、舞台でもドラマでも漫画原作が多い中、オリジナル創れるのも強み。

もう1回観たいストーリーなので、千秋楽の配信観ようかと思ったら、仕事だったので残念。

ショーの『万華鏡百景色』もめちゃくちゃ良かった。和物好きなのでたまらん。輪廻を繰り返すドラマティックさもたまらん。
ストーリー仕立てなのも面白かったし、構成が素晴らしい。
とにかく視覚に美しい。これも宝塚ならでは。

ラインダンスの足の角度の揃い方に、最近人類のおかん化してる私は、これから大変なこともあるかもしれないけど頑張るんだよとウルウルしたり、大階段を降りてくる足の差し出し方の見事な調和に訓練の賜物と感動したり、心が忙しかった(笑)
宝塚のショーは美の集結なのですわ。
美しいものを観たら、心は潤うんですよね。

うまく言えないんだけど、宝塚からでしか感じられないものってある。
曖昧な言葉で言うと“キラキラ”

あまり深入りはしたくないのは本音なのですが、たまに観るとめちゃくちゃ楽しいので、抽選の神様にたまには当ててくださいって願うしかないけど(笑)

お若い生徒さんで、この人好きかも〜と思っても誰が誰かわからん、宝塚初心者あるあるも経験しつつ(笑)

いやぁ、とにかく楽しかったの一言に尽きる1日でした。

で、ここからは余談だけど、とにかくチケット代が安いことに驚く。
私、12月の某演目にたっかい手数料払ったチケット代の半額で驚いてる。しかも、このたっかいチケット最後列の端っこのほうだから。好きな劇場だけど最後列見えにくいの知ってるからテンションだだ下がり。

今回も一階最後列だったけど、あまりの見やすさにビックリした。もともと座高が高いのもあるけど、視界を遮るものがない。
これで一万円以下…いいのか。

ちなみに11月の帝劇演目、一階後ろから2列目だけど一万円だわね。

せっかくだから、何かしらお金は落としていこうと思って珍しくパンフレット買ったけど、この情報量が載ってて1000円?嘘だろ?読み応えも見応えも、大きさだけは倍の他主催のものよりすごいぜ…。

いや、金銭感覚バグる。
これに慣れてしまったら外の演目観れなくなりそう。

もちろん、劇団であることと他の主催を単純に比べたらいかんのだが。

でもさー、チケット代とかパンフレットの内容とかは別にして、新しく造る劇場は東京宝塚劇場の見やすさは研究するべきじゃないか?
なんなら、新しい帝劇そっくりそのまま真似してつくってもらってもいいわ。
とにかく傾斜!他人の後頭部を見に行くわけじゃないんだ!
劇場に大切なものはデザインじゃないぞ、見やすさ。

ほんと、最近チケット代が高騰していて、見やすさについては文句連ねたいこといっぱいなのよね(笑)

もちろん、宝塚には良いとこしかないとは言い切れず、昨今の問題は熱心じゃない私の耳にも入ってくる。
これだけの大人数が集まれば、何かしら問題もわきあがるのだろう。
伝統という言葉を隠れ蓑にして、見過ごしてきたことに対しては風通しよい状況になれば良いなと遠くから願う。

しかし、週刊誌もまるで極悪非道な団体かのような記事ばかり書くのはなんやねんとも思う。
(これは昨今問題の某事務所の件でも)
もちろんでまかせのデタラメばかりじゃないのもわかるけど、悪いとこばかりじゃないじゃないしさ。
なんだかな〜って思うことが多々ある。

キラキラの後ろには色んな思いがあるのかもしれないけど、劇場にいる間は余計なことを考えずに、キラキラに身を委ねて心地よくいたいものだなと改めて思った1日でした。


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