煩悩の味蕾

この記事は成人向けコンテンツの話をしています。念の為、18歳未満の読者はブラウザバックしてください。








いなくなったか?ここまで読んでいる人は今一度自分が18歳未満ではないかお確かめください。





komifloというサービスを利用している。大手成人向け漫画雑誌『快楽天』などを出版するワニマガジン社が運営しているサブスクサービスでだいたい月額1,000円ちょっとで成人向け漫画が読める。最近はkomiflo Storeというサービスも始まり、購入したポイントを利用して成人向け漫画が買える。

何が良いかって、他の漫画のサブスクと同様、匿名のコメント欄があること。そのコメントを読むことが賢者タイムの際の楽しみになっている。
これはその中で、だいたい年間ほどで収集した特にいいな!と思ったコメントをただただ紹介していく記事です。

すごい

漫画の内容としてはクズっぽい男が、ヒロインの好意を利用して抱くという後味の悪めなヤツなんですけど、にしたってコメントも中々なことを言っていてすごい。
スクショしているコメントの最古の記録だったのでトップバッターなんですが(毎回いいコメントがあるたびにスクショをしている)、正直これよりもすごい…ホンモノだ…と思ったコメントがないので、尻すぼみの記事になるかも。ごめん。

ちょうどいい

雑さ加減が本当にちょうどいい。こういうのでいいんだよ…と井之頭五郎になってしまう。成人向け漫画のコメント欄の井之頭五郎ってなに?この、思いついたことを特に(これ、しょーもないかもな…)とか全く考えずに書いたんだろうな、と考えると味わいがある。成人向け漫画のコメント欄、おっさんしかいない飲み会のテンション。

そうか〜

でも、なんとなく気持ちは分かるんだよな〜。ヒロインが竿役(成人向けコンテンツにおける挿れる役を担当する男のこと)に恋をしている描写があると「これでぬいている俺はどの立場??」みたいな気持ちになる。
ぬける(ほど性癖が自分と一致している)ので好き!作品を応援したい!という気持ちとは違う楽しみ方で、なんつうか、普通に竿役とヒロインの恋路を応援するモブに徹していたくなる。そういう楽しみ方があるよな〜と思いました。

匿名の人生

すっごい好き。成人向け漫画のサブスク、もちろん会員は全員少なくとも18歳以上なわけでして。無記名のコメントの裏にそれぞれ個人がいて人生がある。そんな事を想起させるコメント群。
こういうのをみると、なんとなくその人の立場を考えちゃうんですよね。10年前に受験生ってことは、まあ大体今は会社勤めなら部下ができたくらいの感じだよな~とか…

たまにボディビル大会みたいになるの好き

やっぱ、基本的に作品を応援したい気持ちの具現化がコメントだと思うんですけど、その中でもやたら目立つのがある。ボディビル大会の声掛けみたいな比喩表現。
モノローグが特徴的な作品なので、詩として評価するのもあんまり間違いじゃなさそうなのもウケるね(?)シャーロックホームズだって現代作家による新作が出てるんだし、金子みすゞの新作も出てもいいか〜。ほんまか???

褒め方が独特

自分がしてもらって嬉しいことは相手にもしてあげましょう。だいたい小学生のころに道徳の授業で習うけれど、多分”それ”なんですよね。普段から減税されて〜って思ってないとそんな褒め言葉でないよ。減税って嬉しいもんな。上記と同じでこれも褒め方が独特でコメント欄で光って見えた(この趣味をはじめてから、面白いコメントは光って自分から”読んで〜”と主張しているように見えてきます)。

イノセント

この無邪気さ。お子さまランチの旗を持ってファミレスから出てきた6歳をみたくらいの微笑ましさがある。これがNTRとかじゃなくおねショタなのも多分影響してる。まるでショタが言っているような感覚に陥るが、おそらくおっさんがコメントしている。でも、子どもみたいなおっさんって可愛いよね。うーん、そうか…?いや、子どもみたいなロマンチストのおっさんっていいんだけど、性欲が絡む話をしている中では生々しさの方が勝つな……

竿役ってなんならヒロインより性癖出るよね

竿役ってめちゃくちゃ大事なんですよ。やっぱ大抵の場合、感情移入したり、共感する対象ですからね。女の子はかわいいのに、男には興味がないんだろうな~…だからか、あんまり好みじゃないな〜…みたいな漫画、実際よくあるので。
竿役ってなんならヒロインより性癖が出ている印象があって、童貞しか描かない人はまーじで童貞しか描かないし、ショタが好きな人はショタばっかり描いてるし、毎回ザ・モブおじさんみたいな中年太りのおじさんしか描かない人もいる。

過激

ストーリーに関する感想だけど、めちゃくちゃ過激だ。とはいえ、言いたくなる気持ちもとてもよく分かる。成人向け漫画のあるあるだと思うんですけど、導入の部分ってありえん職業倫理してる会社が出てきたり、自然にセックスまで持ち込むために不自然な現代社会が描かれる、一種のパラレルファンタジーなのかも。そんなパラレルファンタジーな世界を現代社会の私たちの目で見ると、いやいやおいおいってなるんですよね。にしても過激すぎて読んだときに大笑いしちゃったのでスクショをしています。

まとめ

成人向け漫画、またそのコメントを読んでいると、人の性欲の指向性が多岐に渡ることが分かってくる。記事のタイトルを『煩悩の味蕾』としたが、まさに料理に好みがあるように成人向け漫画にも好みがあって、食欲や性欲といった生物を生物たらしめる自己保存の欲求にも「こういうのが好き」「こういうのが嫌い」というのがあるのが面白い。
来年も成人向け漫画のコメントを読んでは他人の人生に思いを馳せていきたいと思いました。

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