クリスマスと正月がない冬なんて……

冬、好きになりたい。

嫌いとか苦手って言葉をあんまり使いたくないので、オブラートに包んで、好きになりたいって言っておくね、とりあえず。

冬、日照時間短いし寒いし家に篭りがちになるから、基本的に鬱っぽくなりがちで、面白くないな〜って思ってしまう。寒いのがほんっっっっっとうに苦手なので、暖房ガンガンにつけちゃうし、日照時間短いから照明も早くからつけてるから電気代もたけ~し。銭湯に行っても帰ってくるまでに湯冷めしちゃうし。好きになれないな……ってところを挙げていけばキリがない。キリがないのキリって限りとか切りとかが語源で最後って意味らしい。花札の12月(桐)とか「ピンキリ」とかも同じ語源らしい。へ〜……
今花札を作るとしたら12月はもみの木だろうな。役札は「もみの木にサンタ」。

小学生くらいの頃はクリスマスにサンタさんからプレゼントを貰ったり、お正月にお年玉を色んな人から貰ったりしていたので、まだプラマイゼロだった。んで、年に1回くらい雪が積もるくらいの地域で過ごしていたので、雪が降るという非日常イベントがランダムで発生するというウキウキで、なんだったら好感度ちょっとプラスだった。

往々にして、少年時代の我の方がこの世界を楽しんでいたのでは?と思う。いや、そうでもないかも……少年時代の私も、今と同じくらい卑屈で偏屈で、まああまり現状に満足感を得られていなかったけど、未来の生活は想定通りに行けば多分満足できるものになるだろうという楽観を持っていた。
そろそろ干支を2周するけど、ああ多分このままだわ人生という予感がある。まあ、それはそれとして想定通りに行かない人生を歩んできて思ったのは、思いの外自分という人間を御すのは自分でも他者でも難しいということと、未来を気にせず生命を維持するだけなら割りと容易いしなんとかなるということ。
てかウチ結局楽観主義的じゃね?ってカンジだけど、少年期の「未来はなんとかなってるはず」という思想から「一日の花を摘め」に思想が変わっていった気がする。

そう言えば、冬の唯一好きなところ思い出した。夜が長いし色んなところでイルミネーションが見られる。私は夜が結構好きなので。あと、街がワクワクしている雰囲気にあてられるのが楽しい。夏祭りの近くの駅とか、観光客の多いスポットとか、新春初売りのショッピングモールとか好きなんですよね。高校の頃とか、学校に行きたくね〜って時は電車通学の二駅先にある田舎のでけーイオンモールに行って過ごすのが好きでした。人間が楽しそうな時間を過ごしている空間にいると、自分もちょっと楽しいからな。


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