本と日記(4/2〜4/15)

読んだ本

『樹海考』村田らむ

読んだ理由

面白そうだったので。いや、まあ今まで読んできた本は全部そうなんですけど……
NDCの2は歴史と地理なんですが、21〜28が歴史、29が地理とかいうなんともなバランスのせいで、あんまり地理の本を手に取ったことがなかった。特に公立図書館に置いてある29の本って旅行ガイドブックとかにスペースを取られがちで、別に旅行の計画を立てたいわけじゃないんだよな〜みたいな理由で近づくことがなかったので、こういう本があることをずっと見逃していた。やっぱり先入観で図書館を歩くのは良くない。

感想とか日記とか

読みやすかった。直前に読んでいたのが随分前に買って積んでいたあんまり読まないタイプの哲学の本だったので、そのギャップもあるかも。この本と日記は図書館で読んだ本の感想を書くために設けた場なので(自分の蔵書と違って返却してしまうとどんな本を読んだのか記録に残らないため……)、本棚から溢れて本当の意味で積んでいる本を読んでいる時には書いてないです。でもなんか、上半期に読んだ本とかでまとめたい気持ちがあったりなかったりする。

富士信仰の聖地として、自然溢れる景勝地として、そして自殺の名所として、いろんな側面を持つ樹海(青木ヶ原樹海)を20年以上樹海に訪れ続けているライターの視点を借りて覗き見る紀行文。
なんかやっぱり自殺についての記述が記憶に残っていて、海外でも樹海は「AOKIGAHARA」「Suicide Forest」として有名だとか、ところどころに「家族や友人の顔を思い出してみてください」みたいな立て看板があったりだとか。
中でも印象深かったのが、樹海で自殺する人は生真面目な人なんだろうなっていう筆者の考え。自殺するときに衝動任せにそこら辺でとかじゃなく、わざわざキッチリ自殺の名所まで来てキッチリ準備をしてきて、っていう。そこら辺で死んだら大騒ぎだろうけど、樹海だったらあんまり騒ぎにならないもんね(樹海での自殺報道は更なる自殺者の増加を防ぐためにあんまり流れないようになってる)、自分の死に際になるべく迷惑かけたくないみたいに考えているんだとしたら、ド真面目だ。まあ、なんというか、真面目だからこそ自殺しちゃうんだろうな〜と思った。現代社会のすべてをキッチリ受け止めていたら疲れちゃうもんね。適当に生きることができたならそこまで思い詰めないよ。そう思うと悲しい。

そう言えば新年度になって、新社会人とか新1年生とかが増えた結果か地下鉄が激混みになり、主な読書時間が通勤中になっている身としては過ごしづらい時期になった。そのうち、どの時間が空いてるとか、あと学生だったら部活の朝練が始まって前の電車に乗るとかになってくるから徐々に落ち着いてくるだろうけど。満員電車が本当に本当に嫌い。満員電車に乗ってると自分の性格と素行が悪くなるので(だってそうしないと座れないじゃないですか)……満員電車でも人に座席を譲って立ち続けられる人は本当に聖人だよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?