マガジンのカバー画像

つれづれ時たま日記 映画鑑賞日記

97
過去に見た映画、見たばっかりの映画、感想集です。
運営しているクリエイター

#映画

2023 映画鑑賞、総括

さて、そろそろ今年見た映画 勝手にてつじのアカデミー賞ランキング2023 問題作の北野監督「首」は見てませんが、どうやら年内に映画に行ける時間がないので、、、もうここで発表!!  (勝手に) まずは一位から 「TAR」ですね、、、しかしこの映画は大変僕の個人的な思い入れの強い作品なので、万人におすすめってわけにはいかないんですね、おすすめしてみた人から聞いた話を聞いて、ほんとによくわかりました。難しい映画なのかもしれません。しかし、その意味の重層性、カメラワークや、作品全体に

ヒット中の映画⚪︎⚪︎⚪︎−⚪︎の正直な感想

ある意味ではシン⚪︎⚪︎⚪︎を超えた、と思っていたこの映画、ですが、みてから時間が経過すると、違和感が増していった。すいません、やっぱりシン⚪︎⚪︎⚪︎超えませんわ。映画としては、そのリアリティラインの稚拙さに、シン⚪︎⚪︎⚪︎込められた祈りと比較してしまい、本当に申し訳ない、とすら思うようになった。 確かに、映画初心者にはオススメであり、楽しめる内容になっている。見せ場のタイミングもストーリーのわかりやすさも素晴らしいテクニックである。しかし、そこに問題もある。「テクニック

映画「バービー」の感想、企業理念の意味。

映画「バービー」の感想、企業理念の意味。 映画「バービー」を鑑賞して、大変、感心しました。2回、吹き替え版、字幕版、両方観ましたが、出来は吹き替え版のほうが良かったですね、字幕版は解釈がイマイチでした。とても大切な部分が二ヶ所抜け落ちておりました。 さて、以下、ネタバレを含みますので、観たくない方はここから下はよまずに、鑑賞後に見てください。気にしない人は見ても大丈夫。 さ、良いですか?? 始めます。 予想に反して、世界的なヒットを記録している「バービー」 子供向

先日「ミッションインポッシブル デッドレコニングPart .1」を鑑賞

先日「ミッションインポッシブル デッドレコニングPart .1」を鑑賞しまして、その感想を長々と書こうと思います。 長いので忙しい人はスルーしてください。  最初見ていて意外にも「懐かしさ」を感じてしまいました。それは映画が、まだ「娯楽」として機能していた僕自身が子供だった頃に見た、活劇もの、そのものの感覚が残っていたからです。  しかし、80年代と今では、明らかに違う時代となりました。CGの発展によって、なんでも実写にできてしまってから、、特にジェラシックパークで恐竜

「Tar」鑑賞

「Tar」鑑賞 時間がなかなか合わず、でも気になって気になって、無理やり時間作って見ました。 もう一回見たい! もう一回見たい! もう一回見たい!!!!!!!!! すごくいい映画でした。素晴らしかった。 主人公が泣くシーンで僕も一緒に号泣した。 音楽を志していなければ、きっとこんなに感動しなかっただろう映画ですが、僕にとってはおそらく今年見た映画で1番になるでしょう。この映画を超える映画は今年中にはまず出てこないと思いますが、しかし、これは実は僕の個人的な人生観

MEN 同じ顔の男たち 鑑賞

MEN 同じ顔の男たち 鑑賞 ホラー映画ですが、ラストは大爆笑、、、というか苦笑、、、 フェミニズム的映画かと思っておりましたが、多分これは男視点で描かれた映画のようなきが、途中からしてきました。 監督だれか知らんけど、多分男ですよね、違ってたらすいません。 なんか、いろいろ、ごめんなさい、、、という映画ですね。

北野武監督の、dolls、、鑑賞。

久々に北野武監督の、dolls、、鑑賞。 思い返してみると、3年に一回くらいみかえしている映画ですが、やっぱりなきました。この映画見返して泣かなかったことがないですね、しかし、映画全体というよりも、僕はとにかく、深キョンのエピソードが大好きで、くわしくは見ていただきたいのですが、ファンの男の人と花畑を歩くシーンは、毎回号泣、、 いい匂いですね バラが満開なのよ そうですか、、 これだけの会話なのに、毎度ここで号泣してしまいます。 あと、菅野美穂さんの、ペンダントの

シャマラン監督の「ノック」鑑賞。

シャマラン監督の「ノック」鑑賞。 シャマラン監督といえば、なかなかの問題映画監督なのは映画ファンでは有名な話。多分、そんなにマニアじゃなくても「シックスセンス」くらいは知ってるはずですね。これで売れて一躍一流の映画監督となったインド系アメリカ人のシャマランさんですが、その後の不調、その後の作品の評価の低さで、ディズニーをクビになったりして、それでも今もちゃんと映画を作ると我が街旭川の映画館でも上映している、、、なかなか個性的で、よくいうとチャレンジングな監督である。僕自身も駄

シン仮面ライダー、鑑賞

シン仮面ライダー、鑑賞 なかなかの不評の中、どんだけ良くないのかみに行ったようなものだったのですが、、いや、案外、僕はよかったですね。 あんまり仮面ライダーっておぼえてないし、そんなに好きでもないので、どこまで原作に即した映画かよくわかりませんが、、、なかなかこれは、いい映画、というのが僕の感想です。 たぶん、なんらかの仮面ライダーを見に行った人は残念だったというのはわかります。 仮面ライダーっていうテクスチャは、ただ単にスクリーンの前まで人々を集める為の仕掛けでしかなく、や

「母性」鑑賞

「母性」鑑賞 全く共感できない人しか出てこない、宇宙人のドラマのよう。こんなこと考えて生きてるんだ、とビックリするほどオメデタイ人たちは、昭和人間に対するアイロニーかと思ったら、そうでもなく、恵まれたヒマな人たちの物語のように感じてしまう。そしてラストは無理矢理爽やかな感じ、、さわやかか、この状況??? という違和感と共に無理矢理流れるJUJU!!!、、、、、、、しかし、もしかしたら、とも考えました。こんなもんかもしれない、普通って、こんなもんかもしらんねー、、、なぜか梅津

こちら、あみ子 ファーストインプレッション

暇つぶしのような感じでみた映画が、なんと僕の中の今年見た映画の暫定一位にかがやきました!久々に本気で泣いた。素晴らしかった!期待してなかった分か、ノックアウトを食らいました! こちら、あみ子、、ディノスでやってます! 子供視点映画は沢山ありますが、禁じられた遊び、菊次郎の夏、この辺の感じですな。 登場人物の中で、あみ子ちゃんが、一番生きることに真正面から挑戦していることに、みていてだんだん気付かされます。そして、最後までみたら、誰だって、あみ子ちゃんのファンになり、愛し

今はちょっとついてないだけ、という映画を鑑賞。うーーーん。

今はちょっとついてないだけ、という映画を鑑賞。うーーーん。映画的な技術的なところは、やたらと音楽で感動させようとしたり、時間軸の捻じ曲げ方も、ほとんど効果を感じなくて、ストーリーを把握するのが無駄に難しいので、演出に、、うーん、もうちょっとなあ、、とか、思いながらも、最後まで共感せずにはいられない内容でして、、笑、汗、、、バブルが弾け、何もかも失った過去の成功者たちが身を寄せ合って、再起を図る、という物語ですが、みていて思ったこと、、バブル期、豊かで人からの賞賛も受けていた過

コーダあいのうた、見ました。

コーダあいのうた、見ました。 泣いたねー 音楽とは何なのか?という問いは僕にとっても人生のテーマですが、こう、ありたいものです。この映画が好きな人はぜひ、北京バイオリン、という映画もみて下さい。僕はどちらかと言うと、北京バイオリンのほうが好きですが、かなり、同じテーマです。 コーダ、ですが、一番好きなシーンは、耳の聞こえないお父さんが、娘さんの歌声を聴いて感動しているまわりの観客をみて、音楽の力に触れるシーンです。すばらしかった。 映画とは関係ないですが、僕の思う最低

「ドライブマイカー」鑑賞。そのいち

「ドライブマイカー」鑑賞。 ということで、オスカーをとったので日本で話題になって、映画館もコミコミでした。なんでだろう、、、ということで、、、まず、、、訳がわからなかった人のために、、、簡単に解説コーナー。まずは、、、大きな作品のコンセプトは「喪」の物語である、ということです。最近の作品だと「ノマドランド」なんかがそれに当たるかな、、、と、、、悲しみや傷を癒すための物語であることは明白で、エンターテイメント性はゼロですね、、。亡き妻に対する複雑な思いを抱え、そこから立ち上が