見出し画像

FA描いたよ日記 -4-

どうもこんばんは、戸冠です。

日記を書いて行きます。

現在、私はムーミンの原作にあたる小説を「小さい頃に彼らに出会いたかったな〜」などと思いながら読み進めています。

『楽しいムーミン一家』に出てきたキャラクターではトフスランとビフスラン、モランのお婆さん、飛行おにが特に好きです。
(“ルビーの王さま”のまわりで起きる物語が大好きでした....)

飛行おにさんへのファンアートを描いたのでそれをこちらにも載せます。

つかれた飛行おにと黒豹


(トーベ・ヤンソン氏の絵を思いながら描くとやっぱりアナログで描きたい気持ちになったので、いつかアナログでムーミンたちのファンアートを描くかもしれません)

スナフキンが「1人でする計画があるんだ」と言って旅立ってしまうシーンもとても胸が締め付けられ、走り回ってしまいました...

ムーミンたちへの好意とは関係なく、1人になる時間が必要なスナフキン
そのことを理解しているから、スナフキンが1人で旅立ってしまうことをムーミンは止めやしないけどやっぱり淋しくて...
旅を開始して、姿が見えないけどスナフキンのハーモニカの音だけが聞こえて、心の底から楽しくて嬉しそうなことがわかる音色で...
その音が聞こえなくなるまでムーミンはその場に立ち尽くして...

(ムーミントロールは浅橋でスナフキンとお話がしたかったとしても、きっとダムが作りたいわけじゃないんだろうな...)

そのあと、泣きながら家に帰ってきたムーミンとトフスラン/ビフスランは遭遇するのですが、そこもすごく大事だいじでした...。
(秘密の場所で、色んな色彩で輝く...確かなルビーの輝き...)

素敵な作品に出会うと「ああ〜小さい頃にこれに出会いたかったな〜」と思う瞬間があります。この作品に育てられたかった!みたいな...
もっと昔に出会うはずだったものに今やっと出会った!みたいな...。

ムーミンシリーズも自分にとってそういう作品らしいです。


そういえば、トフスランとビフスランですが日本語訳では異性間的に解釈されているようで、英訳では2人とも名前が変更されビフスランが男性形の名前で訳されているようです。

(トーベ・ヤンソンが書いた原語では2人への代名詞や三人称はどう書かれてたんだろう...?それを知る必要がありますね...。)

トフスランとビフスランをはじめ、ムーミン谷の生き物たちには私たちが認識しているようなジェンダーロールに振り分けられない在り方の者がいそう、とも思っているのですが....

自分は映画『TOVE/トーベ』を観てから読み始めたので、トフスランとビフスランに私たちが知る性別の表記があるとするなら広い意味で同性的な感じだと思っていました。
(あの2人に対して、女性か男性かを決めることは私にはやっぱりよくわかりません...)

そして、トーベ・ヤンソンの創作活動の背景に『TOVE/トーベ』のような様子があることを垣間見ると、トーベやヴィヴィカがお互いに伝え合っていたメッセージ(しかし彼らの愛は、あの時代では見えなくされる存在でした。そのことをヴィヴィカは「私たちのようなオバケ」と言っていました。)
それらによって結晶化して生まれた、言葉やシーンが『ムーミン』にもあったのではないかと思います。

(ルビーは最後には二つに増えたりもして、きっとあの輝きはどこかでいつも不滅に在るのだろうけど...)

翻訳などの再解釈により、そういうところが抜け落ちてしまうことは、オバケとして生きた彼らがなおさら居なくなり、ルビーの輝きを失うような悲しさを感じました。

再翻訳されて出版されることをとても待ち望みます...。

それでは


/戸冠

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?